公式連載

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2017年07月22日(土)

10年

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資料見て

 

2017年07月21日(金)

三十而立?

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10年前の2007年は、泊さんとの共同研究の傍らに行っている"DNAナノ構造を用いた研究"の源流となる実験を始めた年である(泊さんとの共同研究についてはこちら)。

当時、キネシンモーター蛋白質(細胞内で核から周縁部方向の小胞輸送等をになっている)を研究していた私は、修士1年生だった宮薗さんが、正月に雑談している時に何気なく言った一言から、DNAを用いた研究を思い立ち、宮薗さんの修士のテーマを少し変更して、修士2年の4月頃から実験を始めていただいた。

2017年07月15日(土)

研究室の10年

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今から10年前の2007年というと、私の研究室がちょうど立ち上がったばかりの頃である。4月から研究室に加わってくれたポスドクの川俣さん、大学院生の岩崎さん、秘書の丸山さんと私という4人体制で、規模は小さいながらも密度の濃い研究が始まりつつあった。とはいっても、当時のメールを読み返してみると、研究所の新人歓迎会でやる出し物のために、ピタゴラスイッチという番組内でやっていた「アルゴリズム行進」を替え歌にして体操しようということになり、カラオケを宅録で作って研究室で皆で歌を重ね録りしてみたり、隣の研究室から「人数が少なくて寂しいでしょうから良かったら一緒にどうですか」と研究室旅行に誘っていただき、山形まで交代で運転しながら出かけたりと、なかなか楽しそうな日々を過ごしていたらしい。

2017年07月08日(土)

十年後の自分へ

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今回このようなお題を頂き、昔のデータを振り返ってみましたところ、ちょうど十年前に、microRNA (miR)-33(a)の研究を始めたことが分かりました。現在はKOマウスの作成に対するハードルは非常に低くなりましたが、当時は研究費も少なく、遺伝子改変マウスの作成にはかなり賭けの要素もありました。培養細胞実験を繰り返し、絶対に面白い!という確信を持つに到り、ようやく作成に踏みきったことを思い出します。

2017年07月07日(金)

進路選択

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後期から公募班として参加させていただく事になりました、早稲田大学学振PDの福永津嵩と申します。本プロジェクトでは、近年私が開発した超高速RNA-RNA相互作用予測ソフトウェアRIblastを用いてlncRNA-mRNAの相互作用を網羅的に予測し、保存性や発現特異性を考慮する事で機能的相互作用部位を抽出するという研究を行う予定です。他の班員の先生方と比べると明らかに未熟ではありますが、先生方の研究レベルに伍する研究を行えるよう二年間頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。

2017年07月03日(月)

It’s NOT a small world!

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セントラルドクマを教える教職の立場にあって、non-coding RNAは台頭著しい若手プレーヤーであるものの、果たして、これが転写因子やコファクター、あるいは膜タンパクからシグナル分子といったエスタブリッシュメントされたセレブリティにどこまで食い込めるものか、毎週のように溢れかえる確固たる新知見は、まだ知らぬRNAワールドへ強く誘ってくれるものの、Xistをこえるlong non-coding RNAを待ちわび続けながら、また、small RNAについても、マクロの世界を補完する、サポーティブなsmall worldかもしれない、という、どこか胸を張り切れない感があったことは事実です。

2017年06月26日(月)

還暦を迎えて

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 数年前に父親が亡くなってから、老衰と死を常に意識するようになった。加えて、妻が老人保健施設で働いている関係上、生々しい老人問題の話を聞く機会が多い。こんな年寄りばかりになってしまって日本は大丈夫だろうか、なぜ政府は少子化対策にもっと真剣に取り組まないのか。日本人は自分が老いることに準備をする人はほとんどいないと思う。日本人はもっと、いかに老いるべきか、いかに死ぬべきかを考え議論するべきではないのか、そのために海外の先進国に倣って若い時からしかるべき教育をするべきではないのか、云々。

2017年06月25日(日)

トキメキ・シーケンシング

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いわゆる「次世代シーケンサ(NGS)」が使われはじめたのは、およそ10年前のことでした。その当時所属していた研究室でも、「なんだかスゴイ機械がでてきたらしい!」といって、早速興奮気味に勉強会が開催されたことを覚えています。初期のNGSである454がリリースされた2005年に私はまだ学部生で、実際にNGSを使って研究するようになったのはさらに数年先のことでしたが、それまで基本的にデータベースに登録されているシーケンスデータを用いてバイオインフォマティクス解析を行っていた私にとって、自身でデータを取得するところから研究を始められるということはパラダイムシフトでした。

2017年06月16日(金)

スタートライン

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 初めて化学物質による環境汚染を指摘した古典的名著、「沈黙の春」が出版されてから既に55年が経過しました。執筆者であるレイチェル・カーソン女史はその中で、人間の合成殺虫剤、除草剤の過度の使用に警鐘を鳴らしただけでなく、その解決策についてまで言及しました。この中で”生命の一番小さな単位−細胞と染色体を見つめることによってこそ、神秘を見抜くに必要な、もっと広いヴィジョンを見出せるといっていい”と述べています。

2017年06月14日(水)

Passport to the Future

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 つい最近、パスポートの有効期限が切れている事に気がつきました。慌てて申請手続きを済ませ、使えなくなった古いパスポートのスタンプやビザをパラパラと眺めていると、10年前の記憶がよみがえってきます。パスポート取得日は2006年10月。私がポスドクとしてアメリカに渡る直前に更新したものです。思い起こせばその翌年の2007年は、これまでの人生で一番タフな一年でした。

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