2019年01月15日(火)

変化を楽しむ

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この5年の変化、変わったこと変わらなかったこと、、、

振り返ってみても、基本的な部分は変わっていないなと感じます。研究の楽しさも、興味を覚えることも、人とずれているところも、、、

 ただ、それ以外のところは多くの変化がありました。5年前は、開発したRNAを制御技術を持ってベンチャーで働きはじめたものの会社はつぶれ、かろうじて産総研に置いてもらえたものの予算申請が許されない職で契約は一年ごと、論文業績も無く、、基本的に楽天的な私でもこれはまずいと気づきました。手元にあったデーターで論文を書き、契約更新してもらえるようにボスに研究プロポーザルを持っていき、役に立つ事もアピールするために、Crisprなどいろいろな技術をラボに導入したりもしておりましたした(ここまではまーまともですね)。それ以外にも闇雲に転職サイトやSNSに登録し、怪しげな外国のリクルータからの電話で「あなたの経歴はまさに我々の求める人材です!」と言われ外国の銀行等にCVを出してみたり(返事などあるはずもなく)、記憶に残るようにとプレゼンに音楽を加えてみたり(失笑でした)、学会では名刺100枚を配るという目標を立てたり(目標達成のために最後は友達に名刺を配っていました)と、真剣に迷走しておりました。ただ、そんなことをしておりますと、なんだかそのバカバカしさがだんだん楽しくなってきたりします。楽しくなってくると不思議なことに色々な事がうまくいき始めます。もちろん、楽しくやろうともうまくいかないところはうまくいかないし、才能が足りないところはやはり足りないのです、でも、イヤな事の中にも楽しみを見つけられるようになり、人を頼れるようになり、そのうちに周りが助けてくれるようになりました!そんなこんなで論文が通り、幸いにも産総研で職を得ることができました。5年前を考えると、今はこうしてncRNAタクソノミの班員として加わらせていただき自分なりの研究を進めることができているのがなんだか不思議です。もし、何かしら行き詰まっている方がおられましたら、出来るだけバカバカしいことを真面目にやってみることをお勧めします!

 また、この五年で、自分自身にも変化を感じます。一番には残念ながら加齢の顕在化でしょうか、テンションが下がります、、、。暗算ができなくなり、昨日あったことを忘れ、新しい機械を見ても腕組みをしたまま触ろうとしない、髪の毛の量も、、、でも、悪い事ばかりではありません。色々人の考えが違うことを理解できるようになり、固執せずに受け入れられる(受け入れざるを得ない、、)というプラスの部分もあります。記憶の多くをパソコンが代替してくれて、アマゾンが買うべきものを指示してくれる今日この頃、意外に快適です。先日など、「心が凹んだ時に読む本」「初めてのパイソン」「イラストでわかる機械学習」なる本を推薦され素直に買ってしてしまいました。5年前の自分でしたら、「意味のない悩みを抱えているね?」とか「あなたには難しい本は無理だよね?」とアマゾンの悪意を勝手に読み取り拒否していただろうと思います。多分そのうち、「あなたの研究すべきテーマ」なども指示してもらえたら素直に受け入れられる気もしています。研究者としてそれで良いのか?という気持ちよりも、既存の価値観から少し離れ、また、新たな楽しみを見つけられそうに感じがしてちょっとワクワクするのです。

 これから5年も、良くも悪くも色々な変化が起こると思いますが、抵抗するでもなく、諦めるでもなく、楽しみながらしたたかに受け入れていければ良いかなと思います!

足達 俊吾

産業技術総合研究所 研究員
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