2014年12月01日(月)

サンプル調整(2)カバーグラスの準備リバイス

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カバーグラスを洗うやり方としては
1)硝酸や硫酸などの強酸
2)ただの洗剤
があって、プラスミド精製に例えるなら1)がセシウム、2)がキアゲンみたいなところがあるというのは前回書いた通りなのですが、そもそもの問題として、あんなに激しくシャカシャカして、傷かつかないかということなのですが、気になるので顕微鏡で覗いてみました。

 こちらが、洗う前のカバーグラス


で、こちらが洗剤(もしくは酸で)洗った後のカバーグラス


うーむ。だいぶ傷入っていますね。位相差の顕微鏡で見るともっと激しく入っていて、ちょっと心配になります。

実際、超解像度顕微鏡のレベルになるとこれはかなり問題になるみたいで、たとえば蛍光ビーズを撮影した場合、場所によって波長ごとの像のずれ方が変わってくるような印象があります。ずれとしてはせいぜい100nmぐらいですので、普通の顕微鏡で見る分には全く問題がないのですが、これが超解像になると、問題になってくる、ということのようです。

ですので、超音波洗浄機で洗ってみました。アズワンのポータブルサイズのやつで、60度、1時間。洗剤はScat20Xを20倍希釈で。すると、

きれい!!です。PLLコートした時も、シャカシャカ洗った時と同様にすーっと広がってくれます。

というわけで、今後はこのやり方でやろうかなと思っています。
ただ、海馬の神経細胞の培養ではこのシャカシャカが大事、信じなさい、私を信じなさい、失敗しても知らないからねもう、みたいなプロトコールもあるようですので、時と場合によるということで。実際、substrateがぼこぼこぎざぎざしていると、より細胞にとっては心地よい環境なのかもしれません。ある程度部屋が散らかっていないと落ち着かない、ということもありますし。

最終修正日 2015年07月17日(金)
中川 真一

北海道大学 薬学研究院 教授
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