2019年01月29日(火)

多謝

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1月も終わりとなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

5年前という事で、2014年のメールを読み返してみました。すると、驚くほど、現在(2019年)と同じような内容のメールを送っており、問題意識が、どうも5年間であまり変わっていないようである。 矢野真人さんのいう所の臨界期をとうに超えてしまっているのかもしれません。

そんな中、長年かけた仕事がまとまったのは、筆頭著者の増渕岳也さんの頑張りもさる事ながら、所属研究室の上田卓也先生、原田慶恵先生の寛大な御指導、指導教官の船津高志先生の御協力、そして、泊さん、廣瀬さん、中川さんを初めとし た、本領域の多大な御支援の賜物であります。関係者の皆様の、5年間の変わらぬ御支援に感謝致します。

変わった事といえば、2015年から、関西に異動した事があげられます。京都、そして大阪に住んで、丸4年が経過しましたが、関西は少しずつ変わっているように思われます。

特に目立つのは、海外からの旅行客で、ものすごい観光客が押し寄せる花見や紅葉の時期だけでなく、一年を通して、日常的にお見かけするようになりました。新幹線の中でこの文章を書いていますが、昨年(2018年)後半から、新幹線の乗務員が英語のアナウンスもするようになりました(録音?のネイティブのアナウンスはもう1年前位から導入された記憶もあります)。

統計によりますと、訪日外国人は5年間で3倍に増え、2013年度の1036万人から、2018年度の3119万人になっています。中国人が838万人で1位ですが、台湾が475万人で3位につけており、香港も220万人で4位であります。(2位は韓国の753万人。5位は米国の 152万人。出典は日本政府観光局(JNTO))。京都近辺だとよく見かける印象があったフランス人は、前年比13.5%増ではあるものの、30万人であり、印象はあまりあてにならないのかもしれません。

印象といえば、廣瀬さんのブログに『"コーヒーブレークに肉鍋を"食らうような脇目も振らぬ独自の活力を取り戻すこと、そしてマシンガンねーちゃんのごとく熱くそれを発信する姿勢が、今まさに必要だと感じています。』とありましたが 、肉鍋はいざしらず、熱く発信する事は、少しずつなされつつあるという印象を最近受けました。所属研究所 (大阪大学蛋白質研究所)では、1年に1回、リトリートがあり、全所員が集まっての発表会が行われます。2018年は、年末にあり、各研究室の大学院生が発表を行いました。発表賞があり、英語の発表だと加点されるのも影響しているのかもしれませんが、どの日本人学生も非常に綺麗な英語で懸命に自分の研究をプレゼンしており、自分達の学生時代と比較すると、雲泥の差を感じました。国内で発信できれば、次は海外です。ドラスティックではないにせよ、しなやかに世の中は変わって行っているのかもしれません。

最後に、しなやかに変わる世の中にあって、骨太のRNA研究を通して、領域の活性化に貢献できればと考えております。

皆様に感謝しつつ、今後もよろしく御指導いただければ幸いです。

多田隈 尚史

大阪大学 蛋白質研究所 助教
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