2015年10月15日(木)

Ribosome synthesis に参加して

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皆様はじめまして。東京大学鈴木研究室M2の石黒と申します。今回当領域の短期フェローシップの支援をいただき、国際学会で発表する機会をいただきましたのでその報告をいたしたいと思います。

私が参加したのは8月19日~23日にベルギー ブリュッセルでおこなわれたEMBOのribosome synthesisという、リボソーム生合成過程に関わることすべてを扱う学会で、3年おきに行われ、今回で10回目になるそうです。

今回、日本からブリュッセルへの直通便はないため、パリのシャルル・ド・ゴール空港を経由してTGVでブリュッセルに向かいました。空港での荷物受取や、鉄道駅への乗り換えもスムーズに進み、電車の中でベルギーの田園地帯を眺めながらゆったりと休むことができました。現地の気温は25度から30度程度で、記録的な猛暑となっていた日本とはうってかわって非常に過ごしやすかったです。観光地であるとともに、EUの行政の中心地であることから、様々な国の言語が飛び交う非常に国際的な雰囲気を感じ取ることができました。

学会は基本的に朝から夕方まで口頭発表が行われ、夜にポスターセッションが行われました。到着した日の午後からすぐに発表が始まったため、時差ボケに苦しめられましたが、自分の研究テーマと比較的かぶっていたこともあり、割と内容を理解できたと思います。ポスターセッションはディナーの後7時半ごろから行われる予定でしたが、非常にゆっくりとしたペースで料理が運ばれてきたため、2時間近く遅れて9時過ぎから始まりました。こういうゆっくりとしたペースは日本にはないヨーロッパならではのものだと思います。夜中の12時過ぎまでいろいろなポスターを見て回りましたが、どの発表者の方も自分のつたない英語力で繰り出される質問に何とか答えてくださり、とても感謝しています。

私のポスター発表は2日目の夜にありました。英語での質疑応答は不安もありましたが、相手の方がうまく合わせてくださり、何とか答えることができました。また、口頭発表では、「ribosomopathy」や「specialized ribosome」など、私の知らない、比較的新しい分野の発表も行われました。英語力の問題もあり、残念ながら内容はあまり理解できませんでしたので、今後はreviewなどを読み、事前に知識をつけてから望みたいと思います。

3日目の午後に自由時間があり、鈴木先生の知り合いであるHenri Grosjean教授の案内で、ブリュッセル市内を観光しました。先生は地元ブリュッセル出身の方で、地元の人しか知らないような料理屋や観光スポットを案内してくださいました。もちろん、よく知られた小便小僧などの観光名所もしっかりとみることができました。

今回の学会では、自分の研究テーマに関係する発表は何とかついていくことができましたが、少し外れた研究テーマになると、なかなか理解することができませんでした。また、ポスター発表などでも、質問に何とか応答することはできてもディスカッションと呼べるレベルには到底いたれなかったのが心残りでした。今後も研究に精進し続けるとともに、自分の知らない分野についても学習し英語力を鍛えて、いずれまた海外学会で発表したいと思いました。

最後になりましたが、今回私のような未熟者に海外学会参加のサポートをしていただき、本当に感謝しています。今後ともよろしくお願いします。

石黒 健介

石黒 健介

東京大学工学系研究科鈴木研究室

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