2017年07月15日(土)

RNA2017@プラハ

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北大、廣瀬研の山崎です。遅くなりましたが、5月30日から6月3日までチェコ共和国プラハで行われた、RNA2017について報告させていただきます。

プラハまでは、札幌から東京、そしてフランスを経由して24時間以上かけてたどり着きました。あまり下調べをしていませんでしたが、プラハは古い街並みが大変多く残っており、観光するには良い場所でした。3日目の午後は、自由時間となっていたので、プラハ観光をしましたが、見どころが多く、旧市街地から、橋を渡り、お城までいくというコースで行くと、かなりの距離を歩き、結構疲れました。また、街中を見ていると看板などの一部にRNAが含まれていました。これは“RNA”というのが、チェコ語で“〜屋”という意味らしく、例えば、KAVARNAであればカフェのことを指すようです(写真)。あと、食事も口に合うものは多かったです。

さて、学会のオープニングセッションは、最近大きな注目を集めているRNA修飾に関するもので、エピトランスクリプトームなどの最近の話題でスタートしました。また圧巻は、4日目のScience & Society Lectureと題されたセッションでのAdrian Krainer博士のトークで、治療法がなかった神経変性疾患である脊髄性筋萎縮症(Spinal Muscular Atrophy: SMA)の治療薬開発に至ったストーリーに関するものでした。スプラインシングの基礎研究からAntisense oligoを用いた応用展開、実際に患者さんに使用され、効果が認められていることまで詳しく述べられました。その際に行われた、実直な基礎研究はさすがだなあと思うばかりでした。また、この研究の過程では、日本人研究者の貢献があったことについてもいくつか触れられていました。素晴らしい講演で、発表後は、スタンディングオベーションでした。

私は、最終日の午前のNoncoding RNAのプレナリーセッションで、NEAT1 lncRNAに関する発表をさせて頂きましたが、様々な質問をいただき、興味を持って頂けたこととともに、今後の研究についての重要な意見を頂くことができました。また、私たちの“NEAT愛”が伝わったのかなと講演後の反応から感じることができました。最後になりましたが、このような支援を頂きありがとうございました。

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