2015年04月30日(木)

沖縄の稲作

投稿者:

5月に入り、すがすがいし季節になりました。5月というと、東北地方を中心にイネの田植えが始まるシーズンでもあります。田んぼに水が入り、幼苗が等間隔に植えられているのをみると、今年もこの季節がはじまったな、と気持ちが高揚します。

沖縄では、1期作の田植えが2月に行われ、6月には収穫という驚くべき事実を、イネ研究に携わってきた15年の間、知りませんでした。

沖縄県農業試験場を拝見させていただく機会があり、沖縄本島北部地域の『ひとめぼれ』栽培ごよみをいただきました。暦によると、二期作は、8月に田植えし、11月に収穫されるとのこと。二期作あるので、単純に収量も2倍になるのかというと、沖縄では高温障害があり、一期作•二期作ともに、本土の収穫量を下回るとのことでした。さらに、私的に残念なことは、沖縄で、さとうきび畑をよくみかけますが、田んぼをみることは、ほとんどありません。沖縄の稲作は盛んではなく、泡盛の原料となる米も、タイ米を使用しているそうです。それでも本島北部で、一度だけ田んぼみたときには、嬉しく、そして懐かしくなりました。

申し遅れました。沖縄科学技術大学院大学 (OIST) で、イネを用いた生殖non-coding RNAを中心に研究を進めている小宮と申します。出身は、東北大学農学部です。学部時にはサクラソウ異型花不和合性、修士課程でイネ雄性不稔の研究に携わりました。博士後期課程から、奈良先端科学技術大学院大学に異動し、島本功教授のもと、イネの花成研究に従事しました。その後、国立遺伝学研究所で、生殖Argonauteと結合するsmall RNAの生合成経路を研究し、現在、OISTにて、そのsmall RNAの前駆体となる生殖ncRNA研究を進めています。植物の生殖に関わる分野をウロウロとし、現在、研究者人口が少なく、未開拓な部分が多い減数分裂前の生殖細胞発生分野に、たどり着いています。RNAとの接点は、サブトラクション(懐かしいですね)やRNAi 等、手法としてRNAを取りあつかうことから始まり、現在は、“RNA” が、研究テーマの大黒柱となっています。

ncRNAとイネは連想しにくいですが、いつか、『ncRNAといえば、イネの○○ncRNAがすごいことになっているよね。』と、科学界で話題にのぼるよう日々精進していきたいです。2月に田植え、5月に梅雨入り、11月にも海水浴(天気が良ければ)、同じ日本でも本土とはだいぶ異なる沖縄、お越しの際には、ご一報ください。それまでに、沖縄県産米でつくられた泡盛を、探しておこうと思います。

多くの刺激を受け、色々吸収し、実り多きこれからの2年間を楽しみにしております。

どうぞ、宜しくお願いいたします。

OIST 小宮怜奈

追記:写真は、那覇空港から30分、本部港からフェリーで2時間ほどに位置する鹿児島与論島(えっ?! イネでも、沖縄の写真でもない。。。)

少し、お仕事の合間の息抜きになれば嬉しいです。

 

 

小宮 怜奈

沖縄科学技術大学院大学 サイエンス アンド テクノロジー アソシエート
▶ プロフィールはこちら

このカテゴリをもっと見る « 微塵子 八番ライト けんずい »

コメントする

コメントはどなたでも歓迎します。メンバーの方はログインしてからコメントして下さい。

ブログアーカイブ

ログイン

サイト内検索