沖縄科学技術大学院大学 サイエンス アンド テクノロジー アソシエート
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2018年も残り二日です。クリスマスより、年末のワタワタしたかんじが好きなのは、日本人だからなのでしょうか。
本領域では、 前期、後期、公募班として参加させていただきました。植物の学会ではお会いできないような研究者の方たちと知り合いになれたこと、大変貴重な時間となりました。
4年に1度の冬季オリンピック開催 !ですね。
個人的には、2月も中旬を過ぎ、2018年も1/6 が過ぎてしまうのかと思うと違う汗タラリ。
10年前の2007年、NAISTの島本 功教授 (故人) の研究室で行われていた花成ホルモン,フロリゲンの研究がScience誌に掲載され、ネットニュースにも “花咲爺さんの灰を発見!!!”と話題となり、島本研は華いでいた。その中、私は、島本研でオーバードクターなりたてほやほや、、、いつ学位が取得できるのかと不安な気持ちとストレスに包まれていた。
先日、所属するOISTで自身の研究を発表する機会をいただいた。発表を聞いてくださったTim Hunt氏に後ろから肩をポンとたたかれ“発表、良かったよ” と感想をいただいた。
イネの700種を超える生殖large intergenic non-coding RNAs (生殖lincRNAs) を介した21塩基長のphased small RNAs (phasiRNA) の話に、興味を持ってくださる方も多く、はじめて聞く方には受けは良いほうだと思う(自分でいうか)。しかし、しかし、、なのだ、、、
次世代シーケンス等を利用した大量データ解析は、自分の性格に向いていないのではないかなと、感じることがある。予想と違い、ネガティブ(変化のない結果)な結果の時に、すっぱとやめることができない。はじめてのメチローム解析は、労力をかけた分、色心をだして、本筋から外れたおもしろそうな事象に、つい、手をだしてしまうのである。その領域をつめるにも、それなりに時間がかかり、あ〜〜〜本筋から外れた。と反省するのだ。
イネの生殖機構, 減数分裂前の生殖ステージに興味を持ち、研究を進めています。初期の生殖組織は非常に小さく、葯(雄しべ)は、0.3mm~0.6mmの長さになります。実体顕微鏡下で1~2mmほどの花(頴花)から、0.4mmの長さの葯を取り出します。このサンプリングの際に、必需品となっているのが、超極細針です(写真: 1代目針(左)と出番待ちの2代目予定の新品針達(右)。右手に針、左手にピンセットを持ち、顕微鏡下で、頴花をむきながら、頴花内の葯を取り出します。