2016年08月10日(水)

散歩

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第一回の、ヒッチコックから、(個人的に)懐かしのRNA ligationへと繋がる気合の入った文章に始まり、研究室をハックしてしまう先生、1人3交代制や朝5時起床のスーパーマン・スーパーウーマンの文章を読みつつ、ハタと考えました。

特にこれといった技・カイゼン術がない私、今回はまったりな話題として、大学の裏山?の散歩を取り上げます。

最近、研究室で椅子に座っている時間が増えたためか、色々と不都合が生じるようになり、思い出したのが、知り合いの研究者が言っていた、"40分歩くと良い"でした。なんでもお医者さんに言われたそうで、根拠は不明です。

大学の正門を出た道は、実は有名な吉田神社の参道で、大学正門を左に曲がり、"一の鳥居"をくぐって、境内へと進んでいきます。貞観元年(859年)にできたという事なので、今年で1157年でしょうか。中を進んでいくと、拝殿・本宮があり、更に坂を上がると八角形の斎場所大元宮(重要文化財)があります。全国の神々を祀る大元宮は普段は公開されていませんが、正月三が日と、節分大祭(2/2-2/4)、毎月一日は参拝できるそうです。また、途中には、1100年大祭を機に建てられたお菓子の神様(菓祖神社)やお食事の神様(山蔭神社)もあり、いかにも古都らしく、歴史と知恵が感じられます。頂上付近には、喫茶店"茂庵(もあん)"もあり、週末は人が集っています。

すっかり観光ガイドになった感がありますが、肝心の散歩に戻りましょう。

散歩は神社の主要部分ではなく、後背に位置する小山(標高105m)を歩きます。以前は里山としても使われていたそうで、道は整備されていますが、途中に300段程ある山道もあり、少し早歩きすれば、汗をかく事もできます。四季折々の、というわけには行きませんが、春は桜が、夏は蝉が、という感じで四季を楽しめます。頂上付近からは"大文字"も綺麗に見え、また、古都を一望する事も(写真)。

大学の正門から出発して、戻ってくるまで約30分。気分転換と軽い運動を兼ねた"私の技・カイゼン術"でした。

 
多田隈 尚史

大阪大学 蛋白質研究所 助教
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