2017年03月05日(日)

Bankrupt!?

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北大、廣瀬研助教の山崎です。領域の支援を受けて、2月24日から26日まで、アメリカのサンディエゴで行われたPhase Separation & RNA Processing as Drivers of Cancer and Neurodegenerative Disease 2017というミーティングに参加してきました。

このミーティングは、京都で開催されたRNA2016で、一人の方が口頭発表の際に宣伝されていました。RNAやPhase separation(相分離)をメインにしたミーティングで、ちょうど今進めている研究と関連が深いので、よさそうだと思い、参加を決めました。また、調べてみると、参加者に以前のボスであるRobin Reed博士なども招待講演者として名をつらねていましたので、参加を楽しみにしていました。

ミーティングの参加報告に似つかわしくないタイトルをつけましたが、こんなことが起こるのかということが起こりました。学会に登録し、そして数ヶ月が経ち、1月10日に口頭発表の採択のメールが来たところまではよかったのですが、1月19日の朝に、オーガナイザーの方からImportantという題のメールが届き、そこには“Zing Conferences had gone bankrupt and folded”とありました(当初は、ZING Conferenceという団体がオーガナイズしているミーティングでした)。え?どういうこと?Bunkruptに何か別の意味があるのかと検索しましたが、そんなこともなく、どうやら本当にZINGは破綻したようでした。その時にはホームページもすでに削除されており、本当かという感じで、もう開催はないのかというように思いました。しかし、このような開催も危ぶまれる状況でしたが、最終的にオーガナイザーの方と開催予定地のサンディエゴのUCSDの方々のご尽力のおかげでなんとかミーティング開催の資金が得られたようで開催される運びとなりました。残念ながら、数名の著名な研究者の方の招待は、資金の問題からできなくなってしまったようでした(Robinを含む)。

まあ色々と心配なことはありましたが、参加しました。サンディエゴは、空が青くいい感じでしたが、思っていたほど暖かくなく、こちらの研究者の方に聞くと今週はちょっと天気良くないねとのこと。会場は有名なソーク研究所の隣にありました。またすぐ近くにはUCSDやスクリプス研究所がある場所で開催されました。最終的には参加者が70人程度の学会になりましたが、日本人の参加者はひとりでした。

3日目にトークの機会をいただきました。他の構造体に関係する発表がタンパク質中心のものが多い中で、私の発表は、RNAが作り上げるパラスペックルという構造ということで、大変興味を持っていただくことができました。発表後も色々な方に声をかけていただきましたし、オーガナイザーの方にもいい発表ありがとうと言われ、発表後ホッとしました。また、今後パラスペックルについて行うことになった際のいい共同研究者を見つけたと言っていただけたり、日本でもRNA・細胞内構造体・相分離などを対象としたミーティングを日本で開催してくれとなぜかリクエストを受けたりと様々な方とお話をすることができ、色々とありましたが、参加してよかったというミーティングになりました。最後になりましたが、このような機会を与えていただきありがとうございました。

 

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