2014年11月17日(月)

JAJRNA

投稿者:

JAJ!! JAJ!! ジェイ、エイ、ジェー!! ジェイ、エイ、ジェー!

U、S、A!!!みたいなノリですが、無事、このゴロの良い言葉の日豪合同RNAシンポジウムが終了いたしました。このJAJ、なにかと良くできていて、まず、語呂が良い。あと、日中だか中日だか、日韓だか韓日だか、まるで子供の意地の張り合いのように先手番を取りたがるややこしい問題を一気に解決してくれる、Joint Australia-Japan RNA meeting & Japan-Austraria Joint RNA meeting。このどっちとも取れる素晴らしき名称のミーティングにRNAをこよなく愛するおじさん達と若者たち、大挙して赤道を越えて行ってまいりました。

今回のこのミーティング。そもそものなれそめはたしか泊さんとThomas Preissさんがどこかのミーティングでなんか一緒にやれたらいいねーみたいな話をしていたのがきっかけであったと伺っています(泊さん、間違えていたら訂正してください)。また、2016年の国際RNA学会をどこでやるかという決戦投票が日本とオーストラリアで行われた、という出来事もありました。RNA学会でも国際化の推進は一つの課題で、これまでもカナダとの合同ミーティングの開催などが進められてきましたが、オーストラリアとの連携も是非進めようということになってきたわけです。RNA学会の国際化担当のおなじみデレックさんがオーストラリア出身という縁もあり、2012年のRNA学会のあとぐらいからデレックさんとThomasさんとの間でゆるゆる話が進められてきたのですが、デレックさんが北大を退職して種苗会社にヘッドハントされるというハプニングもあり。その後は主に泊さんとGyorgy Hutvagnerさんが窓口になってスピーカーの選定やら会場選びやらがばたばたと進められ、最初の企画から2年あまり。ようやっと晴れてジョイントミーティング開催となりました。オーガナイザーが沢山いると人集めや宣伝という意味では効果大なのですが、今ひとつだれが責任者がわからんところもあり、ギリギリまでプログラムが決まらなくて、結構焦りました。。でも絶妙の間合いとチームワークが土壇場で発揮され、とても内容の濃いミーティングだったと思います。

とかく日本にいると海外といえば、アメリカが90%、ヨーロッパが9%、ということになりがちですが、時差のない国、オーストラリアも、海外です。というか、小学校の教科書的には(最近見る機会が多いもので、、、)いわゆる鉄鉱石とかボーキサイトとか石炭とか、みーんなかの国に大きく依存しているわけですし、輸出輸入産業という観点でいえば、すごくでっかい四国みたいなオーストラリアの存在感は坂本龍馬なみにすごく大きい。また、アカデミアの分野、特にncRNAの分野でも、地道な普及活動をせっせせっせと続けておられるJohn Mattickさんやパラスペックルを見つけたArcha Foxさんもオーストラリア在住。いわばオーストラリアはncRNAの聖地、甲子園、国立競技場、花園ラグビー場、ウィンブルドンのセンターコート、、、までいかなくても、相当な存在感はあります。

オーストラリアに関しては、初恋みたいにとかく思いばかりが募っていたのですが、一昨年のLorne Genome Conferenceに廣瀬さんがinvited speakerで呼ばれていて、またその時のplenary lectureがマウスの遺伝学を駆使してX染色体不活性化の必須因子としてSmcHD1を同定したWhitelawさんというのもあって、思い切って大の苦手の海外出張に出かけたのですが、これが面白いこと面白いこと。まず、時差がない。どんなひどい二日酔いでも早朝にパッと目が覚めてしまうとことん融通の利かない体内時計を持っている身としてはこれはかなりポイント高い。また、月も星座もみんな上下逆さまという常識を覆す非日常感もポイントが高い。そしてなにより、廣瀬さんの言葉を借りれば、どことなく抜け目のないという雰囲気からはちょっとちがった、おおらかな気質の人々と触れ合うのが、何よりも楽しかったです。Lorneはリゾート地で、国内の方々もmeetingの宿舎だけでなく近くの別荘を借りたりして滞在しているようなのですが、そういえばポスター発表の日は、一緒に食事でもどう?ということでBBQパーティーに誘われのこのこ見知らぬグループの集いについて行ったりしていました。。うーむ。。。現地ですごくディスカッションしたような気がするのですが、内容も、ホストの方も思い出せない。。。ま、いいか。

ともあれ、今回のミーティング、かなり実りが多かったような気がします。くだらん話で盛り上がってちょっと羽目を外して二次会じゃー!!!というのはご愛嬌としても、やはり海外ミーティングの楽しさの一番は、志を同じくする人々と会えることのような気がします。まさに砂漠の中を放浪していて出会えたオアシスといいますか、自分が興味を持っていることと同じ興味を持っている人と会えるチャンスというのは実はそんなに多くない様な気がします。がゆえに、神戸の国際展示場やら幕張の会場でコミックライブが大盛況となるわけです。僕はコスプレの趣味を持っているわけではありませんが、普段身の回りに同じ趣向を持っている人は必ずしも多くないわけですし(大学院の友人ですら、ノンコーディングRNA ???はあ?という人が大半)、そこで同じ趣味を持った人が集う機会があればすごく頑張ってしまいます。特に、少人数のミーティングの集まり、例えば今回のようにRNAをキーワードで集まりましょう、という時は、なんというかその、あなたも同じ趣味を持っていますね、という安心感があるのですね。またその一方で、RNAというのは非常に広いキーワードですから、とっても広い分野のことを一度に聞けることにもなるわけです。今回のミーティングで個人的に一番面白かったのはシロイヌナズナのとっても変な変異体の携帯形成を制御するTony Millarさんのsmall RNAに関する話でした。うーん。公開してしまいたいけれども、それはマナー違反ですね。updateが楽しみです。

さて、今後、このシリーズはどうなっていくのでしょう?継続は力なり。万里の道も一歩から。JAJがGordonやKeystoneに取って代わればいいな。これは半分冗談、半分本気の気持ちです。よその人に聞いたらすごく良かった。こういうきっかけを、国内であれ、国外であれ、増やしていければ良いと思います。

中川 真一

北海道大学 薬学研究院 教授
▶ プロフィールはこちら

1 コメント

  • コメントリンク 泊 幸秀 2014年11月18日(火) 投稿者: 泊 幸秀

    発端は仙台でのRNA 2014 Tohokuの際の立ち話だった様な気もしますが、かなり前なので記憶が定かではありません。いずれにせよ、日豪両国で多くの人々が動いてくれたおかげで、(ちょっとハラハラもしましたが)結果的に大成功に終わって良かったです。

コメントする

コメントはどなたでも歓迎します。メンバーの方はログインしてからコメントして下さい。

ブログアーカイブ

ログイン

サイト内検索