なんとこれ、全く同じプローブで、希釈しているバッファーが異なるだけです。
A: TBS + Triton X-100
B: TBS + Triton X-100 + Skim Milk
C: Can Get Signal
A: TBS + Triton X-100
B: TBS + Triton X-100 + Skim Milk
C: Can Get Signal
ええっっ!!全然違う!
ちなみに、ここでは固定でPFAを使っていますが、メタノール:アセトン固定を行うと、これまた全く異なったパターンで染まります。理由はさっぱりわかりませんが、たとえば抗体によってはブロッキング剤で結果が異なるものが良くあります(有名なpolII CTDリン酸化酵素H5や抗チロシンリン酸化抗体PY20はミルクをブロッキングに使うとハマるとか)。一体何なんでしょう。これ。君子危うきに近寄らずであまり深入りするのはやめておこうかなと思い始めていますが、、、
いずれにせよ、抗体染色やin situ hybridizationのように、ミニプレップばりに脊髄反射のみでできる実験の時など、細かい条件はマテメソでついつい省きがちです。マテメソに含めないことすらあります。しかし、やはり、細かい条件が揃わなければ同じ結果が出るとは限りません。ふっふっふ、実は秘伝の技があってそれは門外不出じゃあ、という技術はそれはそれであっても良いとは思いますが、マテメソを軽視していると、あんたの論文ウソでしょ?とかいう思いもかけない後ろ指をさされかねないなあ、と。実験というのはつくづく奥が深いです。