2017年02月24日(金)

UC Davis (USA) and Banff Keystone meeting (CAN)

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金沢大学 堀家研究室 博士研究員の目黒です。今回は,若手フェロー支援により,UC Davis(共同研究打ち合わせ,セミナー発表),Banff (Keystone meeting)に行って来ましたので報告いたします。

UC Davis はカリフォルニア州の州都サクラメントから車で一時間弱のところに位置します。学生の街らしく自転車専用レーンがきちんと整備されているので,車が無くてもなんとか生活できそうなかんじです。これまでも何度か訪れた夏のDavisは青い空に乾燥した空気でカリフォルニアのイメージ通りの気候だったのですが,冬場はやはり雨が多く,滞在中はずっと雨模様とちょっと残念な天気でした。訪問先のDr. LaSalle のラボとはFISH解析を用いた核内配置の研究やゲノムインプリントを受ける長鎖ノンコーディングRNA SNORD116HGの機能解析で共同研究を続けています。今回の訪問でもお互いのデータを突き合わせディスカッションをしたり,セミナーをさせて頂いたりと有意義な時間を過ごすことが出来ました。

UC Davis 滞在の後,Keystone meeting に参加するためバンフに向かいました。カルガリー空港の外にちょっと出てみると,キンキンに冷えた空気が顔に刺さり,口から息を吸い込むと肺が痛くなるような寒さ。数日前から雪が降り出し,絶好のスキーコンディション何だとか。私は何しろ寒さが苦手なので,足早にシャトルバスに乗り込みました。今回のミーティングが行われたバンフ・スプリングス・ホテルはお城のような造形で非常に美しいところでした。肝心のミーティングの中身ですが,同じく参加されていた北大の中条さんが書かれているように,Protein-RNA Interactions: Scale, Mechanisms, Structure and Function of Coding and Noncoding RNPs 、およびNoncoding RNAs: From Disease to Targeted Therapeuticsの共同開催ゆえ,バラエティーに富んだ内容であったと思います。自分の興味に合わせてProtein-RNAの会場に行ったり,Noncoding RNAsの会場に行ったりと自由に選択できたのも利点でした。私はNoncoding RNAsの会場にいることが多かったのですが,前半は主にメカニズムや調節機構について,中盤は疾患との関与,後半はNoncoding RNAsの治療への応用と話が流れていきました。アステラス製薬の方(日本人)と話す機会があったのですが,製薬会社はnoncoding RNAへの関心が非常に高い(金になると考えている)が,日本のnoncoding RNA 研究者はそのあたりにはあまり関心が無いようにみえる。と言っていました。(一攫千金のチャンスがあるかも??)

今回はサンフランシスコ〜サクラメント,カルガリー〜バンフが欠便になりドタバタしました。特に帰国時は電話でフライト変更の確認をしなければならなくなったり,乗り継ぎの時間がギリギリで広い空港内を大きなトランクを引きずりながら猛ダッシュをしたりと久しぶりに海外でハラハラしました(今日帰れないんじゃないかと思いました)。冬にフライトは覚悟が必要だと改めて実感しました。

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