2015年10月13日(火)

初めての FISH (in situ/超解像度顕微鏡講習会レポ)

投稿者:

東邦大学 分子発生生物学(川田)研M1の嵯峨です。

私はつい一昨日まで日本国内の粘菌学会に行っておりました。

青森(弘前)は紅葉がはじまり、弘前城や太宰治まなびの舎など見所も多くて非常に素敵なところでした(もちろんりんごは格別でした!)。

それはさておき、学会準備(今回初めて口頭発表に挑みました)等の忙しさにかまけて遅くなってしまった(申し訳ありませんっっ)、先月のin situ/超解像顕微鏡講習会の参加報告をさせていただきたいと思います。

講習会が開催された9/9~11は台風直撃真っ只中で、和光市駅から理研の施設に行くまでに靴の中が大浸水してしまい、9、10日の二日間は1日中足元が水浸しの状態で実験をしていました(11日の東大弥生キャンパスは快晴でした)。 これまでin situ は先生の実験を見せてもらったり、最初の固定の過程だけ少し手伝ったことがあるだけで、RNA-FISHを全部通して自分の手で行うのは今回の講習会が初めての経験でした。詳細は萬年さんと竹岩さんのブログ記事を参照していただければと思いますが、印象としては思っていたよりもざっくりとしていました。それはつまり熟練した中川さん(及び水戸さん)だからこそなせるのではという部分が多く(初心者視点というのもありますが、他のFISH経験者の方々のリアクションからも窺い知れました)、ことはそう簡単ではないなと感じさせられました。ただ講習会自体は、懇切丁寧な中川さんの指導や水戸さんのフォローによりなんとか順調に進められ、最後にはわりかし綺麗に発現を見ることができました。粘菌ならではの課題の解消や、自身の研究室で動くような実験系の確立も踏まえて、これから試行錯誤しつつFISHをやりこんでいかなければなと思いました。

また実験の合間には川田先生と中川さんと、研究内容についてもディスカッションすることができ、論文をいただけるなど非常に有難く有意義な時間を過ごすことができました。しかしその際私の不勉強さが見事に露呈してしまい、懇親会では中川さんじきじきに(お説教という名の)有難いお言葉をいただいたので(メインテーマの1つとするkinaseについては「僕より知ってる」といっていただけたので、それはそれで今後の大きな糧として)、気を引き締めて、実験だけでなく知識的な面もより一層精進していきたいと決意を新たにしました。

講習会は3日間という短い間でしたが、私にとってはいろいろ詰まった濃厚な時間でした。今回ご指導くださった中川さん、水戸さんにはこの場を借りてあつくお礼申し上げます。また今回も旅費をご支援していただき深く感謝いたします。ありがとうございました。

嵯峨 幸夏

所属:東邦大学 分子発生生物学研究室

産地:北海道

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