公式連載

公式連載

For all of us up here, it's a huge honor to put this uniform on every day and come out here and play. And every member of this organization, past and present, has been calling this place home for 85 years,"  "There's a lot of tradition, a lot of history and a lot of memories. Now, the great thing about memories is, you're able to pass it along from generation to generation.

これは2008年、旧ヤンキーススタジアム最終戦の試合終了後のこと、ヤンキース主将ジーター選手が、突然マイクを持ってファンに語りかけた言葉の一部です。10年前の2007年はちょうど、私にとっては夢のような場所、歩いて通える世界最高峰のサイエンス倶楽部、ロックフェラー大学、あと、地下鉄に乗ればヤンキースタジアムというニューヨークシティー(NYC)にて、博士研究員をしておりました。この両者には、歴史と伝統が醸し出す厳しさの中にも暖かみのある”Home”のような空気感、なんとも言えない五感を研ぎ澄まされるような心地よさがあるという共通点がありました。

2017年05月30日(火)

Spheroid10年いまむかし

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Pink Floyd繋がりというわけでもないですが、同じく英国のバンドThe Policeが1983年にリリースしたシンクロニシティという有名なアルバムがありまして、これを初めて耳にしたのは厨二病真っ盛りのころ。しょっぱなのSynchronicity IのA connecting principleから美しく韻を踏んだサビの部分の難解な歌詞は中坊にとってはまさに猫にマタタビで、意味は良くわからないけれども世の中の真理に触れたようなプチ悟り状態、ヤクザ映画を見た後に肩で風を切って歩きたくなる症候群にかかってしまったのはちょっと恥ずかしい遠い思い出です。

2017年05月29日(月)

10年目のピンクフロイド

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 息子の理科の教科書をめくっていたら、次のような文が目に入ってきました。“月の公転と自転は同期しているため、地球から月の裏側を見ることができない・・・。”なかなか魅惑的な響きです。そういえば、月の裏側に作られた秘密基地が登場する空想小説があったような・・・

 さて、月の裏側と聞いて、別の理由で幻惑されたのは、きっと私だけではないでしょう。そんなことを書いていたら、頭の中をピンクフロイドのDarkside of the moonのメロディが流れ始めました。ロック音楽史上燦然と輝くこの名盤は、1973年にリリースされて以来、15年にも渡ってヒットチャートにランクインし続け、プログレッシブロック(プログレ)の代名詞にもなっています。私がこの音楽に出会ったのは、高校生の頃、毎日欠かさず立ち寄っていた中古レコード店で、ようやく手に入れたLP盤ジャケットを大切に抱えて、いそいそと家に帰ったことを覚えています。ピンクフロイドとの初遭遇でした。それ以来、この音楽はいつも私の周りにありました。

2017年03月27日(月)

あたらしきもの

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本領域も折り返しですが、前の領域に引き続き、関係をさせていただいておりま す。領域代表の廣瀬先生、何かとお世話になっております中川さん、共同研究をさせていただいている泊さんを初め、様々な方にお世話になっており、大変感謝しております。本領域の印象は、レベルの高さでしょうか。班会議で毎回刺激的な発表を拝聴し、刺激を受けております。(泊さんとの共同研究についてはこちら: https://ncrna.jp/blog/item/256-tadakuma-san)

2017年03月21日(火)

一細胞データ、一分子データ

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この新学術の公募研究に採用されたことをきっかけに幾つかの共同研究のお誘いを受け、色々と貴重な経験をさせていただいた。NGS解析を担当するものが多かったが、その中でもPARISデータの解析は興味深かった。PARISは、RNAのどの領域とどの領域が水素結合しステム形成するかを、ハイスループットに計測する。データを見ると、互いに矛盾するステム構造が沢山検出されることから、同じRNA分子であっても、細胞中でとる二次構造は様々であることがよくわかる。PARISデータは、他の多くのNGSデータと比べて、遺伝子レベルよりも情報が細かく一分子一分子の物理的存在が感じられるデータとなっている。

2017年03月07日(火)

恩師の言葉

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大学院時代の恩師から、言われた言葉を今でもよく覚えている。「遺伝学は観察から始まる。とにかく毎日マウスの世話をよくし、観察を続けなさい。どこに注目するか?そこから新しい発見ができるか?それが君の研究者としての能力であり、個性が出るところだ。」

2017年02月27日(月)

11年前のエレメント

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この4月から大阪大学に異動することになり、現在いろいろ準備中です。寂しいことに廣瀬さん、中川さんのいる北大からは離れることになってしまいました。

この領域のキーワードの一つが「エレメント」だと思います。自分が見つけたエレメントはいつになっても心に残っていると思います。先日、自分が11年前に見つけたエレメント(ただしアミノ酸配列)について、構造の論文が出たのを見つけあまりに感動したので、話はずれますがその話を。

2017年02月27日(月)

心に残る言葉

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この領域に入れてもらってからノンコーディングRNAの研究を始めたこともあって、この2年間は勝手の分からないことが数多くありました。出町柳駅から京都大学理学部へ講義に向かう途中、領域前半を振り返ってそのような失敗・不手際の数々をつらつら考えて歩いていたところ、とある小さな教会の看板に目が留まりました。それには次のような言葉が書いてありました。

「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入るものが多い。」
(マタイによる福音書7章13節)

2017年02月24日(金)

生殖phasiRNAの機能って?

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先日、所属するOISTで自身の研究を発表する機会をいただいた。発表を聞いてくださったTim Hunt氏に後ろから肩をポンとたたかれ“発表、良かったよ” と感想をいただいた。

イネの700種を超える生殖large intergenic non-coding RNAs (生殖lincRNAs) を介した21塩基長のphased small RNAs (phasiRNA) の話に、興味を持ってくださる方も多く、はじめて聞く方には受けは良いほうだと思う(自分でいうか)。しかし、しかし、、なのだ、、、

本領域の最後に、2年間を振り返るというテーマを頂きました。

僕は、lncRNA研究の日々とその際の様々な出会いについて、エッセーを書かせて頂きます。

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