小林 慎

小林 慎

産業技術総合研究所 研究員
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2019年01月16日(水)

研究随想

この5年間を振り返ってみると、大きく変わったことと言えば、勤務場所が産総研に変わったことと、これまで温めてきた研究成果がやっといくつか論文の形になり、日の目を見たことでしょうか。これまで一貫してエピジェネティックな現象、特にX染色体の不活性化に興味を持って研究を続けています。少し研究のインキュベーションの時間が長い欠点がありますが、動物を使う実験が主なので時間がかかってしまうという理由(言い訳?)があります。

2018年04月05日(木)

ゆく年度、くる年度

大学の使命は研究と同時に、人材育成にある。18歳人口が減少するなか、大学ではいかに学生を勧誘するかに皆が注力している。定員割れが起きれば、大学経営にも影響があるので死活問題である。現在の基礎研究、特に生物学分野では、研究は一人ではできず、組織で行うことが多くなっている。そのため、研究を上手く進める上でも、貴重なマンパワーである優秀な学生を皆が求めるのは、至極もっともなことかもしれない。私はH29年度に東京医科歯科大学から産業技術研究所に異動したので、表面上は教育から一旦離れたように見えたかもしれない。だが実際は、指導している博士課程最終年度の学生を一人、大学に残して来た。昨年度、無事彼も卒業し「博士」の学位を取得することができた。めでたい!と同時にホッとした。

2017年03月07日(火)

恩師の言葉

大学院時代の恩師から、言われた言葉を今でもよく覚えている。「遺伝学は観察から始まる。とにかく毎日マウスの世話をよくし、観察を続けなさい。どこに注目するか?そこから新しい発見ができるか?それが君の研究者としての能力であり、個性が出るところだ。」

動物のブリーディング(breeding)と聞いて皆さんは、どんな動物を思い浮かべるでしょうか?血統書付きのワンちゃんでしょうか、それとも競馬の競走馬、はたまた牛や豚などの家畜動物でしょうか?それぞれ、繁殖にはきっと「こつ」があり、季節や動物の健康状態、交配環境など適した条件が必要だと思います。時には、人工授精などの先端の技術が使われることもあると思います。

最近のペットショップで、パンダ模様をしたマウスを見かけた人も多いかもしれない。通称「パンダマウス」。少し前では、インターネットを通じて個人的な取引があり、その後流通が増えたようだ。ペットショップのページを見るとその特徴として「江戸時代より人間に飼育されていたと伝えられているパンダマウスは、白黒のバイカラーと呼ばれる個体を、パンダ柄を固定するように改良されたもの。」とある。

2015年05月23日(土)

模型少年

この領域の前身(?)だった、非コードRNAマシーナリーの公募でお世話になりました東京医科歯科の小林慎です。以前から、ncRNAの業界は若手が活発に仕事をしている印象がありました。この領域でも活動的な若い研究者がたくさん参加されているので、お互い良い刺激を受け、研究を発展させられたらと考えています。

北大の長尾さんはパソコン少年だったそうですが、私は元々手先を動かして何かを作るのが好きな模型少年でした。ガンダムやスター・ウォーズのプラモデルをいわゆる「改造」して、良く作った記憶があります。またラジコンづくりなど機械いじり全般が好きでした。

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