まずは、先日のin situの講習会の開催に関して、中川さんをはじめ関係者の方々にはお礼申し上げます。貴重な経験を有難うございました。
「粘菌の生の切片を切ろう!」と言う中川さんの熱いご要望に応え、講習会前々日から丁度良い形態になるように粘菌の発生をはじめ、前日の13時30分に新木場駅で中川さんと待ち合わせと言う事にしました。結構苦労してほぼ予定時間の少し前に到着して改札を出ましたが、それらしき人がいない!待てども来ない。
時間間違ったかな?と思っていたら、近くのカレー屋さんから写真に載っていた人が。
「初めまして中川です。」
何とフリーダムな人だ。明日から楽しみだ。
早速、粘菌を見せて様子を説明したら、とても興味深そうにシャーレを眺めていろいろ聞いてくるので、こちらもついつい説明してしまう。気がつけばオッさん二人が地下鉄とJRの改札を出たコンコースに座り込んで粘菌のシャーレを眺めて何やらディスカッションしているという非常にシュールな光景。行き交う人々はどう思っていたのでしょうか?
そして、翌日からの講習会、豪雨に見舞われた記憶が強いですが、中川さんのラボはほぼ想像通りの光景。とても親近感が湧きました。お目当てのdutA RNAも期待以上に綺麗に観察できましたし。
そんな中川さんから「私のお気に入り」という内容のエッセーを書けと言うお達しが。困った。趣味が雑然と多すぎる。真面目に仕事の事でも?いや〜、そんなに真面目でない。
困っていたら、先日の講習会に沖縄から参加された小宮さんのブログ記事が載っていて、その中に粘菌のslug cutについて記したところがあったので、そうだこれを紹介しよう!と思いました。
イネの生殖機構, 減数分裂前の生殖ステージに興味を持ち、研究を進めています。初期の生殖組織は非常に小さく、葯(雄しべ)は、0.3mm~0.6mmの長さになります。実体顕微鏡下で1~2mmほどの花(頴花)から、0.4mmの長さの葯を取り出します。このサンプリングの際に、必需品となっているのが、超極細針です(写真: 1代目針(左)と出番待ちの2代目予定の新品針達(右)。右手に針、左手にピンセットを持ち、顕微鏡下で、頴花をむきながら、頴花内の葯を取り出します。
日本RNA学会のウェブサイト、このブログをみている皆様にはみたことがある方も多いかと思います。この領域でも活躍されている、泊さんや黒柳さんをはじめとした様々な方々のご尽力により、デザイン、機能、内容など、最近、全面的にリニューアルがなされました。実は私も、日本RNA学会の国際化担当という役職ですこしお手伝いさせて頂きましたので、手前味噌ですがここでぜひ紹介したいと思います。
シークエンス反応に使うBigDyeとか高価な試薬を使って実験をする時,ケチって使うことってありますよね。BigDyeの場合,皆さんもプレミックスを10〜20倍くらいに希釈して使っているのではないでしょうか。こんな感じで,酵素反応系の実験はその量を減らしてもだいたいワークするので問題無いですが,ハイブリ関係の実験は,プローブ量を減らすと途端にうまくいかないことが多々あります。最近,私たちはDNA-FISHで高価な染色体ペインティングプローブを使うことが多いので,如何に少ないプローブ量で実験を行うかに苦心します。(今使っているペインティングプローブは,5スライド分(50μl)で6万円とめちゃめちゃ高い)そんな時に,役立つのがこの「ラバーセメント」!私のお気に入りです。
みなさん、ハレー彗星って知ってますか?
明るくて長い尾があって肉眼でも見える立派なほうき星です。76年周期でやってくるので一生に一度見えるかどうかですね。前回やってきたのは1986年3月、私は高校二年生でした。
読書の秋ということで、私のお気に入りのサイエンスフィクションを1冊紹介したいと思います。「カンター教授のジレンマ」(カール・ジュラシック著、中森道夫=訳、文藝春秋 1994年)です。この本は、私が修士課程の学生の時に、ワクワクしながら読んだ一冊です。富田は、こういうストリーが好みなのか、と思っていただいても構いません。