矢野 真人

矢野 真人

新潟大学大学院 医歯学総合研究科 准教授
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臨界期とは、神経回路網の可塑性が一過的に高まる生後の限られた時期であり、生涯にわたる学習とは一線を画する、とあります。今回のブログのお題、5年前と変わったこと、変わらないこと。さて5年というと我が家では、子供が1歳から6歳、4歳から9歳へと成長しました。子供は、出来ないことが出来るようになったり大きな変化、進歩だらけです。一方、私は、変わってない、進歩してない?子供と相対的な比較では老化を除いて明らかに変わってないに類するところですが、さてどうでしょう。

2017年12月29日(金)

unbiasedなストラテジー

新潟大学の矢野と申します。

今年度、発表したQki5に関する論文について成果報告、裏話を寄稿させて頂きます。RNAタクソノミのHPプレスリリース等でも記しているので、そちらも合わせて参考にして頂きながら、今回はまた少し違う観点から足跡を残したいと思います。皆様、いろんな論文を読んでいて、この英文、言い回し、はたまたこの単語、かっこいいなあ、真似してみたいなあと感じることありませんか?わたしは、メモとして集めて、こっそり自主学習の学生発表のお題に使ってみたりして楽しんでいます。今回のブログでのキーワードは、”unbiased”です。これって、わたしの勝手な感覚ですと、2006年以降に散見しだしたような気がします。中には、ここで使う?みたいなのもあったりもします。また、2011年にゴードンカンファレンスにて自身のポスターセッションで、”unbiased”談義で鼻息の荒い大学院生(ポスター賞獲ってたし、偉くなってそう…)と議論しあうこともあったくらい大事なサイエンスにおけるキーワードのようです。

2017年12月29日(金)

ゆく年くる年2017/2018

当方にとって、2017年はとても充実した一年でありました。RNAタクソノミ班の公募に採用頂いたこと、Qki5-CLIPの論文がアクセプトになったこと、また本領域のサポートによりコールドスプリングハーバー会議へ参加ができたこと、 Tokyo RNA Clubでの発表機会を頂いた事などなど。本RNAブログに書くべきことがいっぱい!全ての本領域の支援に深謝いたします。その度に、ブログへのご依頼を頂いていたこともまた事実でございます。この年の瀬に、これらも合わせてRNAブログに足跡を残してみようと思います。くる年2018は、私どもにとって、はや、RNAタクソノミは最終年度、温めていた面白いプロジェクトを急加速することで、本領域への貢献を目指します。どうか引き続きよろしくお願いします。

For all of us up here, it's a huge honor to put this uniform on every day and come out here and play. And every member of this organization, past and present, has been calling this place home for 85 years,"  "There's a lot of tradition, a lot of history and a lot of memories. Now, the great thing about memories is, you're able to pass it along from generation to generation.

これは2008年、旧ヤンキーススタジアム最終戦の試合終了後のこと、ヤンキース主将ジーター選手が、突然マイクを持ってファンに語りかけた言葉の一部です。10年前の2007年はちょうど、私にとっては夢のような場所、歩いて通える世界最高峰のサイエンス倶楽部、ロックフェラー大学、あと、地下鉄に乗ればヤンキースタジアムというニューヨークシティー(NYC)にて、博士研究員をしておりました。この両者には、歴史と伝統が醸し出す厳しさの中にも暖かみのある”Home”のような空気感、なんとも言えない五感を研ぎ澄まされるような心地よさがあるという共通点がありました。

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