2018年もあと僅か、ビルボードの今年のヒットチャートトップテンを眺めて、前から、気になっていたあの、“feat.”という言葉が10曲中5曲のアーティストに使われていることに気づいた。そう、“Maroon 5 Featuring Cardi B”、てなかんじで。
ネオタクソノミ班も4年目、多くのプロジェクトは収穫までは至りませんでしたが、いよいよ熟す手前にまではきたという手ごたえを感じる一年でした。マイクロRNAの研究は関節炎・癌や新しい制御機構を中心に遂行してきましたが、リバイス中のものも含めて、来年度早々から春にかけては大小おりまぜ7本を発表できそうな見込み。マイクロRNAの働きについては、全身を俯瞰しても、今までのイメージ以上に(?)、決してマイクロなレベルにとどまらないことを、ジェネティックスから治療応用まで、確信をもてるところまで追求できたように思います。もう少しひろげたRNA制御のプロジェクトとしても、加えて論文ドラフト3本分ほどの知見が集積しました。これらの中には、班員の皆様の協力なしには困難であったものも複数あり、本研究班のありがたみをひしひしと感じております。リバイスに1年以上かかることすらあるこの頃状況を顧みますと、油断はできませんが、これらの成果を統合することで、最終年度、ネオタクソノミという観点からのクラス分けに貢献できればと思います。振り返れば、この一年は、班会議に始まり、内藤コンファレンス、分子生物学会と最高のRNA三昧の一年を過ごすことができましたこと、班の皆様、班を支援くださる皆様に心より感謝いたします。
「十年後の君しか見ない!」
研究者として自信がもてず、不安な日々を過ごしていた頃、運よくも“さきがけ研究”に選んでくださった時に、元熊本大学学長の江口吾郎先生に、最初に呼び出されてかけられた言葉がそれでした。
セントラルドクマを教える教職の立場にあって、non-coding RNAは台頭著しい若手プレーヤーであるものの、果たして、これが転写因子やコファクター、あるいは膜タンパクからシグナル分子といったエスタブリッシュメントされたセレブリティにどこまで食い込めるものか、毎週のように溢れかえる確固たる新知見は、まだ知らぬRNAワールドへ強く誘ってくれるものの、Xistをこえるlong non-coding RNAを待ちわび続けながら、また、small RNAについても、マクロの世界を補完する、サポーティブなsmall worldかもしれない、という、どこか胸を張り切れない感があったことは事実です。
ラボを始めました、といっても、仲間も予算もない頃、それでも与えられた賞味期限は刻々と残り少なくなっていく恐怖の中で、ふと、看護師さんたちの3交代制を思い出しました。