ncRNA+Blog NEO

ncRNA+Blog NEO

新学術領域研究「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」の公式ブログです。コメントはどなたでも歓迎します。

2018年01月02日(火)

百聞は一見にしかず

投稿者:

明けましておめでとうございます。

2017年は、CRISPR-Cas9に関する3年半のさきがけ研究が終了し、自分の研究にとって区切りの年となりました。

毎年のように学会に参加/発表をすることは、以前の私にとっては当たり前でしたが、出産を機に子育てをしながら学会に参加、さらに発表することの困難さに直面しました。思い返せば、前回の学会参加は2011年ロックフェラー大学研究員時代のゴードンカンファレンスで、主人と交互に子供の面倒を見ながらセッションに参加するというものでした。しかしながら、このゴードンカンファレンスは比較的規模が小さくクローズドな会議だけに、著名な研究者の最先端のトークを効率良く聞くことができ、コミュニケーションが取りやすい距離感であることがとても魅力であり、印象に残るものでした。

2017年12月29日(金)

unbiasedなストラテジー

投稿者:

新潟大学の矢野と申します。

今年度、発表したQki5に関する論文について成果報告、裏話を寄稿させて頂きます。RNAタクソノミのHPプレスリリース等でも記しているので、そちらも合わせて参考にして頂きながら、今回はまた少し違う観点から足跡を残したいと思います。皆様、いろんな論文を読んでいて、この英文、言い回し、はたまたこの単語、かっこいいなあ、真似してみたいなあと感じることありませんか?わたしは、メモとして集めて、こっそり自主学習の学生発表のお題に使ってみたりして楽しんでいます。今回のブログでのキーワードは、”unbiased”です。これって、わたしの勝手な感覚ですと、2006年以降に散見しだしたような気がします。中には、ここで使う?みたいなのもあったりもします。また、2011年にゴードンカンファレンスにて自身のポスターセッションで、”unbiased”談義で鼻息の荒い大学院生(ポスター賞獲ってたし、偉くなってそう…)と議論しあうこともあったくらい大事なサイエンスにおけるキーワードのようです。

2017年12月29日(金)

ゆく年くる年2017/2018

投稿者:

当方にとって、2017年はとても充実した一年でありました。RNAタクソノミ班の公募に採用頂いたこと、Qki5-CLIPの論文がアクセプトになったこと、また本領域のサポートによりコールドスプリングハーバー会議へ参加ができたこと、 Tokyo RNA Clubでの発表機会を頂いた事などなど。本RNAブログに書くべきことがいっぱい!全ての本領域の支援に深謝いたします。その度に、ブログへのご依頼を頂いていたこともまた事実でございます。この年の瀬に、これらも合わせてRNAブログに足跡を残してみようと思います。くる年2018は、私どもにとって、はや、RNAタクソノミは最終年度、温めていた面白いプロジェクトを急加速することで、本領域への貢献を目指します。どうか引き続きよろしくお願いします。

2017年12月25日(月)

斬月

投稿者:

公募班の福永です。9月まで早大・浜田研でポスドクをしていましたが、10月1日より東大院・情報理工学研究科・コンピュータ科学専攻の助教に着任いたしました。着任したばかりということもあり講義等であたふたしていますが、研究の方も着実に進めてまいりたいと思いますので、今後もよろしくお願い致します。 

2017年12月25日(月)

GONADな一年

投稿者:

学位を取って研究の世界に入ってかれこれ20年近くが経とうとしているわけですが、20年前と今とでは世の中の研究のスタイルや潮流が大きく変わっていることに改めて驚かされます。

2017年12月21日(木)

ネオタクソノミ ゆく年くる年

投稿者:

ネオタクソノミ班も4年目、多くのプロジェクトは収穫までは至りませんでしたが、いよいよ熟す手前にまではきたという手ごたえを感じる一年でした。マイクロRNAの研究は関節炎・癌や新しい制御機構を中心に遂行してきましたが、リバイス中のものも含めて、来年度早々から春にかけては大小おりまぜ7本を発表できそうな見込み。マイクロRNAの働きについては、全身を俯瞰しても、今までのイメージ以上に(?)、決してマイクロなレベルにとどまらないことを、ジェネティックスから治療応用まで、確信をもてるところまで追求できたように思います。もう少しひろげたRNA制御のプロジェクトとしても、加えて論文ドラフト3本分ほどの知見が集積しました。これらの中には、班員の皆様の協力なしには困難であったものも複数あり、本研究班のありがたみをひしひしと感じております。リバイスに1年以上かかることすらあるこの頃状況を顧みますと、油断はできませんが、これらの成果を統合することで、最終年度、ネオタクソノミという観点からのクラス分けに貢献できればと思います。振り返れば、この一年は、班会議に始まり、内藤コンファレンス、分子生物学会と最高のRNA三昧の一年を過ごすことができましたこと、班の皆様、班を支援くださる皆様に心より感謝いたします。

2017年12月20日(水)

人生の岐路の制御因子

投稿者:

ノンコーディングRNA(ncRNA)の基礎研究者として、とても共感できる文章に出会ったので紹介したいと思います。某国立大学の文学部長の新入生に向けた式辞で、一時期ネット上で話題になっていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

ここ数年間の文学部・文学研究科をめぐる社会の動向をふり返ってみますと、人文学への風当たりが一段と厳しさを増した時期であったとみることが出来るでしょう。

2017年12月04日(月)

PubMedの新着論文RSSをSlackに流す

投稿者:

2021年3月22日 追記: PubMedが新しくなりRSSの仕様が変更されたことにともない、スクリプトが動かなくなっていましたので、一部加筆修正しました。ただし付け焼き刃的な対策なので、いつかまた動かなくなってしまうかもしれません。

さらに追記: Slackの仕様も変わり、Legacy Tokenが新規発行できなくなっていますので、下記の方法では、新たに設定することができません。が、ありがたいことに、SlackおよびPubMedの仕様変更に合わせて改造してくださった方がいらっしゃるようです。今後はそちらをご活用下さい!

皆さん、日々山のように出版され続ける新しい論文をどうやってチェックしていますか? PubMedにはRSSフィードの機能があるので、ある条件で検索した結果を自動的に配信させることができるのですが、一番知りたい情報である「タイトル」「著者」「雑誌名」の3つをいい感じで一覧表示できるRSSリーダーが見つかりません(昔はSafariに付いていたRSSリーダーやGoogle謹製のRSSリーダーが結構良かったのですが、いつの間にかそれらは無くなってしまいました)。そこで、みんな大好きSlackにPubMedのRSSフィードを自動的に流すことにしてみました。

2017年12月04日(月)

分生&TRCへGO!

投稿者:

今年も分子生物学会(今年はConBio2017)の季節がやってきました。これだけ大きな学会になると、アポ無しにディスカッションするのは至難の技。ディスカッションを深めて研究のアイデアを練るというよりは一方通行で情報を流すだけ、単に発表したという事実を作るだけの学会なんていらない、といった極論もあるようですが、個人的にはとても大好きな学会の一つです。そもそも、RNAに興味を持ち始めたのは2004年の年会のワークショップで大野さんや稲田さんの発表を聞いたのがきっかけ。2007年の年会休憩時間にパシフィコ横浜の3階の廊下ですれ違った当時入江研の長谷川さんに最近どうしてるの?と話かけてなかったらXistの染色体局在を調べることはなかった、論文も出ることはなかった、すなわち今頃一家路頭に迷っていたでしょうし、昨年は大塚さんのGONADトークにハンマーヘッドリボザイムで頭を殴られたかのような刺激を受け、今年一年その系の導入にてんやわんや、配属さればかりの学生のような新鮮な気分で過ごすことができました。学会に行くのは、Amazonで本が買えるのに、本屋にぶらり寄りたくなるのと似ているかもしれません。目的があっていくのではなく、偶然の出会いを求めて。

ブログアーカイブ

ログイン

サイト内検索