新学術領域研究「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」の公式ブログです。コメントはどなたでも歓迎します。
領域前半、公募班としてお世話になりました、河岡です。
厳密には本領域のトピックとはずれるのですが、最近論文を発表したので、宣伝させてください。
筆頭著者は鈴木勉先生のラボ出身の北條くんです。RNA屋さんからの転身(?)!!
東京大学、鈴木研究室の博士過程に在籍しております八代と申します。本領域の若手フェローシップによる支援を頂き、2月にカナダのバンフで開催されました、Keystone Symposiaに参加させていただきました。学会参加から時間が経ってしまい、同学会についてすでにレポートがなされておりますが、私の目線からも今回の学会参加について報告させていただきます。
本領域も折り返しですが、前の領域に引き続き、関係をさせていただいておりま す。領域代表の廣瀬先生、何かとお世話になっております中川さん、共同研究をさせていただいている泊さんを初め、様々な方にお世話になっており、大変感謝しております。本領域の印象は、レベルの高さでしょうか。班会議で毎回刺激的な発表を拝聴し、刺激を受けております。(泊さんとの共同研究についてはこちら: https://ncrna.jp/blog/item/256-tadakuma-san)
この新学術の公募研究に採用されたことをきっかけに幾つかの共同研究のお誘いを受け、色々と貴重な経験をさせていただいた。NGS解析を担当するものが多かったが、その中でもPARISデータの解析は興味深かった。PARISは、RNAのどの領域とどの領域が水素結合しステム形成するかを、ハイスループットに計測する。データを見ると、互いに矛盾するステム構造が沢山検出されることから、同じRNA分子であっても、細胞中でとる二次構造は様々であることがよくわかる。PARISデータは、他の多くのNGSデータと比べて、遺伝子レベルよりも情報が細かく一分子一分子の物理的存在が感じられるデータとなっている。
大学院時代の恩師から、言われた言葉を今でもよく覚えている。「遺伝学は観察から始まる。とにかく毎日マウスの世話をよくし、観察を続けなさい。どこに注目するか?そこから新しい発見ができるか?それが君の研究者としての能力であり、個性が出るところだ。」
北大、廣瀬研助教の山崎です。領域の支援を受けて、2月24日から26日まで、アメリカのサンディエゴで行われたPhase Separation & RNA Processing as Drivers of Cancer and Neurodegenerative Disease 2017というミーティングに参加してきました。
この4月から大阪大学に異動することになり、現在いろいろ準備中です。寂しいことに廣瀬さん、中川さんのいる北大からは離れることになってしまいました。
この領域のキーワードの一つが「エレメント」だと思います。自分が見つけたエレメントはいつになっても心に残っていると思います。先日、自分が11年前に見つけたエレメント(ただしアミノ酸配列)について、構造の論文が出たのを見つけあまりに感動したので、話はずれますがその話を。
この領域に入れてもらってからノンコーディングRNAの研究を始めたこともあって、この2年間は勝手の分からないことが数多くありました。出町柳駅から京都大学理学部へ講義に向かう途中、領域前半を振り返ってそのような失敗・不手際の数々をつらつら考えて歩いていたところ、とある小さな教会の看板に目が留まりました。それには次のような言葉が書いてありました。
「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入るものが多い。」
(マタイによる福音書7章13節)
金沢大学 堀家研究室 博士研究員の目黒です。今回は,若手フェロー支援により,UC Davis(共同研究打ち合わせ,セミナー発表),Banff (Keystone meeting)に行って来ましたので報告いたします。
先日、所属するOISTで自身の研究を発表する機会をいただいた。発表を聞いてくださったTim Hunt氏に後ろから肩をポンとたたかれ“発表、良かったよ” と感想をいただいた。
イネの700種を超える生殖large intergenic non-coding RNAs (生殖lincRNAs) を介した21塩基長のphased small RNAs (phasiRNA) の話に、興味を持ってくださる方も多く、はじめて聞く方には受けは良いほうだと思う(自分でいうか)。しかし、しかし、、なのだ、、、