ncRNA+Blog NEO

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新学術領域研究「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」の公式ブログです。コメントはどなたでも歓迎します。

2016年11月02日(水)

1足す1は2よりもっと

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論文というのはその核心を捉えた時から実際の原稿の受理までには時間がかかるもので、衝撃のデータを目にして雷に打たれたように全身が痺れた瞬間であるとか、これだ!これだ!この技術さえあればうまくいくと世の中全てがバラ色に思えるような、新婚当時のウキウキした気分に勝るとも劣らぬ高揚した気分(今がウキウキしていないとは言っていません)は、数カ月、数年越しのクソ思慮深きレフリーとのバトルを終え枯れ果てた悟りの境地に入ってしまうと、今更どうこう話す気分にもなれないものです。でも、この論文だけは発表後も新婚当時のウキウキした気分が続いているので(今がウキウキしていないとは言っていません)、その馴れ初めから論文に至るまでを、3回シリーズで、、、いや、いつも分量が多くなりすぎるので、今回は読み切りでお伝えします。

2016年11月01日(火)

第三回領域班会議レポート

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京都大学ウイルス・再生医科学研究所 大野研究室ポスドクの堀川です。

秋も深まり一気に冬に突入した感もある北海道は北広島で、新学術ネオタクソノミ第3回班会議が開催されました(10/24-25)。

投稿が遅れてすみません。。。東大の谷上です。。。

 

今まで転写制御をメインに研究してきたので、遺伝子の発現変動を見ている時間が三度の飯より多い気がします。

ChIP-seq, RNA-seqのデータから面白そうな遺伝子を見つけてはRNAiでつぶす、、、という実験を良く行うのですが、いつも実験する前に(楽して)結果知りたいなぁと思っています。

なるべく実験しない方が、安あがりですし。

世の中には便利なデータベースや有用なデータセットが多数存在していて、皆さん解析結果をどんどん載せていってくれます。

今回は、僕が良く使うデータベースを紹介します。

ポチポチインフォマティシャンになれば、実験する前に、なんなら論文を見る前に、機能や制御因子、メカニズムが想像できるようになるかも、、、?

2016年09月28日(水)

初恋Gomafu(4)

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当時の状況としては

1) FISH・免疫組織染色等では差が見られなかった。
2) 行動アッセイで弱いながら表現型が見られた。
3) スプライシング因子と相互作用しており、選択的スプライシングの変化が予想された。
4) 怒涛の発現マイクロアレイ、エクソンアレイ解析では何も差が見られなかった。

ということになります。4)でかなり金銭的にも精神的にも消耗したので「撤退」の2文字が頭によぎりましたが、そこは初恋のなせる技。子育て中の親鳥が餌を探し回るがごとく、ミーティングや学会に出るたびにこの状況を打破してくれるウルトラCに出会えないかと物色し、Ben BlencoweさんのNGSを用いた選択的スプライシング解析を聞いた時は、科学特捜隊が手も足も出ず苦しんでる中ようやく光の国からウルトラマンがやってきたような気がしました。ずん、ずん、ずん、と、だんだん大きくなってくるあれですね。

2016年09月20日(火)

初恋Gomafu(3)

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実際に宮川研にSonet君が出向いて行動解析実験をしてわかったことは、これまであれほど表現型が出ない出ないと言って苦しんでいたのに、とりあえず「統計的に差がある」データは、意外(?)とでてくることがわかりました。

 はじめまして、東京大学分子細胞生物学研究所 泊研究室 M1の木村悠介と申します。この度は、Nicholas Ingolia博士の研究室への実験技術習得に関するご支援をいただき、本当にありがとうございました。

 小林さんが実験に関する記事をご投稿してくださったので、私は今回滞在したBerkeley (San Francisco) のご紹介をさせていただきます。

2016年09月14日(水)

UC Berkeley Ingolia Lab 滞在レポート

投稿者:

東京大学分子細胞生物学研究所・泊研究室の小林と申します。つい最近まで学生だったはずなのですが、気がつけばポスドク3年生です。

この度は領域のご支援を受けて、8月1日~12日のおよそ二週間、University of California, Berkeley校のNicholas Ingolia博士の研究室に滞在させて頂きました。目的は、ribosome profilingという実験技術の習得です。技術習得のご支援まで下さるとは、流石はRNAタクソノミです。帰国後には「サポートを受けられました皆様には、本領域ブログにてミーティングレポートへのご寄稿をお願いしております」という温かいメッセージまで頂きました。流石はRNAタクソノミです。

 北海道ニセコで行われたRNAフロンティアミーティングに参加させていただきました 北大生命科学院 生殖発生生物学講座 木村研究室D2の佐藤です。
 領域外の人間から感想を、というお話をいただいたので拙文ながら参加レポートを書かせていただきます。

2016年09月12日(月)

加速する情報社会

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 どの分野でもそうかもしれないが、バイオインフォマティクスは研究の本質と関係ないところに時間を食われることが多い。昔、バイオインフォマティクス研究者の研究時間の7割は、ファイルのフォーマット変換に費やされていると揶揄(自虐?)されていた。実は、これは手入力ファイルを機械で読み取ることが多かった昔だけの話ではなく、現在でもかなりの時間が単なるファイル形式の変換に費やされている。

 次世代シーケンサー周りだと、Fasta形式、Fastq形式, SAM形式、BAM形式、VCF形式、BED形式、GTF形式などの各ファイル形式を延々と行ったり来たりすることが多いだろう。

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