新学術領域研究「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」の公式ブログです。コメントはどなたでも歓迎します。
テーマが「お気に入り」ということで、ここ数年のお気に入りの研究テーマについて書きます。
計測技術と情報通信技術の進歩により社会のあらゆる分野で爆発的なデータの蓄積が起こっています。それに伴い、蓄積されたビッグデータを有効に活用し、未来の予測やビジネスの効率化につなげるデータサイエンスという分野が重要となっています。データサイエンティストは計算機科学や統計学、機械学習などの手法を駆使して、データに潜むルールを見出し、モデルに基づき予測を行います。
最近のペットショップで、パンダ模様をしたマウスを見かけた人も多いかもしれない。通称「パンダマウス」。少し前では、インターネットを通じて個人的な取引があり、その後流通が増えたようだ。ペットショップのページを見るとその特徴として「江戸時代より人間に飼育されていたと伝えられているパンダマウスは、白黒のバイカラーと呼ばれる個体を、パンダ柄を固定するように改良されたもの。」とある。
というわけで、いろいろ紆余曲折がありながらも、以下の4.5SHを介した新規遺伝子発現制御機構を見つけることができました。
1) SINE B1と高い相同性を持つncRNA 4.5SHは核内に大量に存在する。
2) 4.5SHはUTRにアンチセンス方向にSINE B1が挿入されたmRNA群(asB1群)と二本鎖を形成する。
3) 二本鎖形成によって核外輸送の効率が低下する。
4) 4.5SHをノックダウンするとasB1群が細胞質で増加する(SINE B1プローブで確認)。
ここで大きな問題が一つ残っています。そう。asB1群の中で、具体的なターゲット遺伝子は何か?という問題です。これを明らかにしないことには、なかなか「良い」論文にならない>「良い」論文がないとお金がとれない>お金がとれないと実験ができない>実験ができないから「良い」論文が書けないという負のスパイラルが発動!してしまいます。そこで、相当のコストがかかるので躊躇していたのですが、ここが勝負と気合を入れてマイクロアレイ解析をすることにしました。今ではレトロ感が漂うマイクロアレイ解析ですが、2009年当時はまだまだピカピカの高級車的な存在でして。。。
前回からだいぶ時間が経ってしまいましたが、そろそろいろいろ後ろも詰まっていますので、4.5SHは蜜の味の長文最終章「夢から醒めて」??をお送りします。は?何の話だったけ?ということで、過去二回をざっくりまとめますと、、、
↓核内に局在する新規lncRNAを同定するため、Fantomクローンをプローブに片っ端からin situをしていた。
↓核内に大量に蓄積するもの大量に同定!
↓実はレトロトランスポゾン配列が入っていただけだった。orz...
↓気を取り直してレトロトランスポゾン配列を除いたプローブで実験再開。
↓核内に大量に蓄積するAK037328を同定!
↓そのプローブでノザン解析しても予想されたところにバンドが出ず、、、
皆様こんにちは。神戸大学、影山研究室でポスドクをしている稲垣です。
領域の若手フェローシップに援助していただき、ドイツのハイデルベルグで行われたEuropean Drosophila Research Conference (EDRC)に参加してきました。
皆様はじめまして。東京大学鈴木研究室M2の石黒と申します。今回当領域の短期フェローシップの支援をいただき、国際学会で発表する機会をいただきましたのでその報告をいたしたいと思います。
東邦大学 分子発生生物学(川田)研M1の嵯峨です。
私はつい一昨日まで日本国内の粘菌学会に行っておりました。
青森(弘前)は紅葉がはじまり、弘前城や太宰治まなびの舎など見所も多くて非常に素敵なところでした(もちろんりんごは格別でした!)。
それはさておき、学会準備(今回初めて口頭発表に挑みました)等の忙しさにかまけて遅くなってしまった(申し訳ありませんっっ)、先月のin situ/超解像顕微鏡講習会の参加報告をさせていただきたいと思います。
まずは、先日のin situの講習会の開催に関して、中川さんをはじめ関係者の方々にはお礼申し上げます。貴重な経験を有難うございました。
「粘菌の生の切片を切ろう!」と言う中川さんの熱いご要望に応え、講習会前々日から丁度良い形態になるように粘菌の発生をはじめ、前日の13時30分に新木場駅で中川さんと待ち合わせと言う事にしました。結構苦労してほぼ予定時間の少し前に到着して改札を出ましたが、それらしき人がいない!待てども来ない。
時間間違ったかな?と思っていたら、近くのカレー屋さんから写真に載っていた人が。
「初めまして中川です。」
何とフリーダムな人だ。明日から楽しみだ。
早速、粘菌を見せて様子を説明したら、とても興味深そうにシャーレを眺めていろいろ聞いてくるので、こちらもついつい説明してしまう。気がつけばオッさん二人が地下鉄とJRの改札を出たコンコースに座り込んで粘菌のシャーレを眺めて何やらディスカッションしているという非常にシュールな光景。行き交う人々はどう思っていたのでしょうか?
そして、翌日からの講習会、豪雨に見舞われた記憶が強いですが、中川さんのラボはほぼ想像通りの光景。とても親近感が湧きました。お目当てのdutA RNAも期待以上に綺麗に観察できましたし。
そんな中川さんから「私のお気に入り」という内容のエッセーを書けと言うお達しが。困った。趣味が雑然と多すぎる。真面目に仕事の事でも?いや〜、そんなに真面目でない。
困っていたら、先日の講習会に沖縄から参加された小宮さんのブログ記事が載っていて、その中に粘菌のslug cutについて記したところがあったので、そうだこれを紹介しよう!と思いました。
京都大学ウイルス研究所 大野研究室に所属する研究員の竹岩と申します。
2015年9月9日〜11日に開催されたin situ / 超解像顕微鏡講習会にて中川先生にご教授
いただきましたin situサンプル調整の方法(秘技)につきまして、後半2日目のプロトコールを
まとめましたので投稿いたします。
2015年9月9日〜11日に理研(和光)と東大分生研で開催されたin situ / 超解像顕微鏡講習会において、中川研で教わったin situサンプル調整の秘技(1日目のプロトコール)をまとめました。