新学術領域研究「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」の公式ブログです。コメントはどなたでも歓迎します。
Alpha GOの衝撃はいきなりの対戦でトッププロが全く歯が立たなかったという点で、将棋電王戦の衝撃をはるかに超えるものがありました。「変な手ですねえ」「これは一目人間が有利」という序盤から、あれっ、あれっ、おかしいですよ、となって、結果は惨敗というのはプロ棋士が初めてコンピュータに一発入れられたあの第2回電王戦で一度通った道。強烈な既視感がありましたが、なんといっても心穏やかならぬ気持ちにさせられるのは、コンピュータソフトの序盤の「変態」ぶりです。局面が計算可能な終盤はともかく、場合の数では天文学的な数字になる序盤でもこれまでの常識を打ち破る手を指し、しかもそれが強い。強烈に強い。そうしてみると、コンピュータがはじき出した「評価値」の方が理にかなっている気さえしてくる。構想だとか創造力とか大局観だとかがが問われる序盤の局面ですら人間が歯が立たないのであれば、もう人間がやることは無くなってしまうのではないかと、ムンクの叫び状態になってしまった人は研究者の中には少なからずいたのではないでしょうか。はい。私もそうです。
公募班で、東京大学秋山研助教の谷上です。
今年も若手支援制度を利用し、アメリカの南方に位置するニューオーリンズで開かれた、AACR (American Association for Cancer Research) annual meeting 2016 に参加し、ポスター発表をしてきました。学会とニューオーリンズの様子をレポートします。
最近の学生は「キット」を使うから原理が解らなくてね。
私なんて昔じぶんの「キット」作ってたもんね。
「キット」なんてカネかかるばっかりで。
という愚痴をこぼされる年配、いや、妙齢、いやいや、働き盛りの先生方、よくおられるような気がします。実際、僕が留学中はコンピテントセルなどは下手をすると一本1000円ぐらいで売られていたりしましたから、気合を入れて自作のコンピを1000本分注して、100万円丸儲け!!!となんか意味もなく豊かな気分になって、ちょっと奮発してカレーとKing FisherでRegent streetのガンジーでひとり打ち上げしていたのは良い思い出です。
北海道大学遺伝子病制御研究所、廣瀬研助教の山崎です。領域の援助を受けて、2016年2月21〜24日、アメリカ、ニューメキシコ州サンタフェで開催されたKeystone symposium “Noncoding RNAs in Health and Disease”(Enhancer Malfunction in Cancerとのジョイントミーティング)に参加させていただきました。簡単ですが報告させていただきます。
東京大学分子細胞生物学研究所泊研究室博士2年の新沼 翔と申します。
2016年1月24日〜29日に、アメリカ、コロラド州キーストーンで開かれましたKeystone symposia (Small RNA Silencing: Little Guides, Big Biology) に、領域からサポートを頂いて参加させて頂きましたので報告致します。
公募班で、東京大学秋山研助教の谷上です。
若手支援制度を利用して、アメリカはボストンで開かれた、AACR (American Association for Cancer Research) の分科会“Noncoding RNAs and Cancer” に参加し、ポスター発表をしてきました。学会とボストンの様子をレポートします。
ラボで行われている実験の伝統や伝説のほとんどはただの迷信、というのは良くある話で、プラスミドプレップする時のリゾチームだとか、コンピテントセルのヒートショックだとか、RNA実験に使う水のDEPCだとか、まあ少しは変わるのかもしれないけれども本質的には変わらないよね、という話はゴロゴロしています。FISHにおいても伝説がありまして、それは、
DIGラベルしたプローブはマウスのモノクロでしか検出できない。
です。したがって、マウス由来の抗体で何かのマーカータンパク質を染めて二重染色したいときは、FITCラベルしたプローブをウサギのポリクロで見ないといけない、これはDIGラベルより若干感度が落ちるから困ったねえ、というのが勝手に僕が作った伝説ですが、今回、総括斑の超解像顕微鏡用の予算に少し余裕があったので、この伝説を検証することにしました。
結論からいくと
伝説はやっぱりただの伝説。DIGのポリクロめちゃそこそこ使える、でありました!!!。
2016/4/22追記:いろいろ試してみると、現状どうもやはりそこそこ使える、のレベルで、FITC/anti-FITC(Rb)/anti-Rb Cy2の組み合わせにはかなわないようです。難しいものです。
産業技術総合研究所、富田研究室ポスドクの山下と申します。領域からのサポートを受けて、スペインのバルセロナで行われたInternational symposium on aminoacyl-tRNA synthetases (AARS2015)に参加してきました。簡単にレポートさせていただきます。
公募班員として本領域に参加させていただいております大阪大学の加藤です。
先月、ドイツ、ハイデルベルクで行われた EMBL Symposium “The Non-Coding Genome”に本領域よりサポート頂き、参加してきましたので、簡単にご紹介させていただきます。
皆様こんにちは。北海道大学 廣瀬研究室でポスドクをしている川口哲哉と申します。
領域の若手支援制度を利用させていただき、アメリカ合衆国・ウィスコンシン州・マディソンで行われたRNA2015で発表させていただきました。遅まきながら、ご報告させていただきます。