新学術領域研究「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」の公式ブログです。コメントはどなたでも歓迎します。
私の技・カイゼン術について書けと言われたが、良いネタを思いつかないので全然違うことを書くことにする。
先日東京で一般の人相手に講演する機会があった。ncRNAのことをついでに宣伝しようと考えて、廣瀬さんにイントロのパワーポイントを送ってもらった(中川さん泊さんにもお世話になった)。その中に、セントラルドグマの修正(図1)というのがあった。多数のncRNAが発見された今となってはDNA makes RNA makes Proteinというのは間違いで、DNA makes RNA often makes no Proteinが真実の姿である。うまいこというなと思って使わせてもらうことにしたが、これをきっかけにセントラルドグマのことを少し調べなおした。
はじめまして、このような機会を初めて頂いた泊研D1の坪山幸太郎です。
ここ数年、世界が狭いということを実感しております。面白い実験が心理学の世界では行われていて、それによると6人ほどの知人の関係を介すと、少なくとも米国内でも日本国内でも誰とでも繋がることができると推測されています。言葉としては「6次の隔たり」とも呼ばれているそうです。最近ではスマホなどの技術革新により、3.57人の友人関係を介すと登録されているすべての人を結びつけることが出来るという報告もFacebookからなされました。
今回の「The 20th Tokyo RNA Club: Clues to Non-coding RNA Taxonomy」は第20回にふさわしい素晴らしい内容でした。これは、オーガナイザーである廣瀬哲郎さん、中川真一さん、そして泊幸秀さん達のご尽力とご人徳の賜物であり、また、彼らのこれまでの研究成果が高く評価されていることの証です。さらに、このミーティングにおける特筆すべき点は、アジア各国、特に中国とオーストラリアとの連携を強化することがその国を代表する研究者によって確認され、合意され、今後の具体的な活動(たとえば、「アジアRNAミーティング」の定期的な開催等)が提案されたことです。これもまたオーガナイザーのご尽力とご人徳の賜物です。今後、このような活動が活発に行われ、その継続の中から第二、第三の廣瀬・中川・泊が舞台に登場してくることを期待します。特に周りを引っ張っていける若い女性の出現が強く望まれます。今回、Lingling Chen、Julie Claycomb、そしてOlivia Rissland達の爽やかなアグレッシブさを見ていると、やはり、欧米や中国に較べ、若い女性研究者が全く目立っていないことが目立ちました。これは大きな課題です。眩しいほどの輝きを発するスターを育てていかなければなりません。
長尾さんの自己紹介の中に「生命科学のバックグラウンドは染色体なのですが、本当のバックグラウンドは、パソコン少年です。」とありましたが、私も長尾さんと同じ様に、小学校2年生の時にMSXという8ビットパソコンを買ってもらって以来、かれこれ30年以上パソコンをいじり続けているオタクの一人です。大学に入って真っ先にやったことは、あこがれの秋葉原に行ってパーツを買って自作PC (DOS/V互換機)を組み上げることでした。研究室に配属されてからも、当時助手でいらっしゃった鈴木さんのMSの解析用のパソコンを、秋葉原と研究室を自転車で往復しながらセットアップしたり、研究室のメールサーバー等を運用管理したりしていました。そんな私ですが、今のところ、なぜか(?)研究そのものにはあまりコンピュータを活用できていません。専らやっていることと言えば、研究室のコンピュータまわりの環境を整えて、研究室のメンバーに便利に使ってもらうことです。特に最近はまっているのが、Google Apps Script (GAS)とSlackという無料のネットワークサービスです。