ncRNA+Blog NEO

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新学術領域研究「ノンコーディング RNA ネオタクソノミ」の公式ブログです。コメントはどなたでも歓迎します。

さて、レフリーコメントをみて心を入れ替えてきちんと♀マウスの組織におけるNeat1の発現をみたところ、見たこともない強いシグナルが卵巣で見られたわけですが、こうなると卵巣がらみの表現型をきちんと見なくてはいけないのは明白です。

昨年の話ではありますが、ようやく、パラスペックルの生理機能を報告したNeat1 KOマウスの論文が世に出ました。一応、核内構造体に蓄積する長鎖ノンコーディングRNAとしては、Xistを除いては始めての表現型報告になるのではないかと。かなり嬉しかったので、ちょっと派手めにバナー風でリンク貼っときます。

表現型が見当たらないという論文を3年前に出しておいて今度は見つかりましたってズッコイなあ、というツッコミが入りそうですが、すいません。当時は気づかなかったのです。。。といいますか、実はこれ、レフリーのコメントの賜物でもありました。

IGVは濡れねずみ研究者にとってとっても便利なツールで、難しい統計学はわからないけれども見ため勝負、顕微鏡観察には自信あり、なんていう研究者にはとっておきのNGS解析インターフェイスなわけですが、できるはずのちょっとしたことができなかったりして右往左往してしまったのでおなじみ恥さらしのNGS覚え書きシリーズです、、、

2014年12月29日(月)

Mikiko meets RNA in the USA

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毎日を何気なくお気楽に過ごしていた私にとって、御縁で伴侶となった塩見春彦についてアメリカに渡ることに何ら抵抗はなかった。博士過程への進学も魅力的だったが、塩見曰く「留学は数年」ということだった。博士は日本に帰ってきてからでもいいし、旦那が働いているあいだ、私はテニスをしたりNYやDCに行ったりで、海外生活を満喫しようと密かに目論んでいた。が、アメリカに着きGideonに出会ったとたん、「家に毎日一人でいても退屈だから僕のラボに来て仕事しなさい」といわれた。彼もNorthwesternからUPENNに移ったばかりだったし、人手を欲していたのは確かである。私の淡い目論みはGideonの一言で脆くも崩れ去ったが、こうして私は「RNA」に出会った。そしてお互い飽きもせず、未だにお付き合いさせていただいている。

2014年12月25日(木)

第一回領域班会議@小樽

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 初めて投稿させていただきます。北海道大学遺伝子病制御研究所、廣瀬研・助教の山崎です。12月23日と24日の2日間、北海道・小樽で開催されました第一回領域班会議のご報告をさせていただきます。

SIMは構造照明をあてた複数の画像から計算で高解像の画像を再構築します。したがって、シグナル、つまり光が全て計算通りにサンプルの中を進むような条件を作り出してやることが非常に重要になります。そのために必要なのが、適切な厚さ(0.17 mm)のカバーグラスを使うことと、適切な屈折率を持つマウント剤を使用することです。現状、様々なマウント剤がSIMで「使える」ことになっていますが、コスト面、クオリティ面、いろいろ考えると、マウント剤はTDEがベスト!!です。というか、TDE以外のマウント剤では綺麗なパラスペックル像を得ることはできませんでした。

最終修正日 2014年12月25日(木)
2014年12月12日(金)

Can Get Signalためしてみました

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超解像顕微鏡は解像度が上がる分、ピクセルあたりのシグナルは当然弱くなるので、明快なイメージを得るためには通常の抗体染色よりも強いシグナルが必要となります。とはいえ、抗体染色の良し悪しは抗体の性能に大きく依存するので、濃度を上げる、反応時間を長くする、といった小手先の工夫では大して変わらないというのも事実です。抗体が染まらんかったら自分で作れ!!これこそが学生時代から叩き込まれた王道、という方も多いのではないでしょうか。

最終修正日 2014年12月17日(水)

山路さんの感想文に先を越されてしまいましたが、11月28日(金曜日)に東京大学武田先端ホールにて開催されたThe 16th Tokyo RNA Club (TRC)のレポートをさせていただきます。東京大学泊研究室ポスドクの松浦絵里子です。泊研では珍しく、ショウジョウバエの遺伝学などもしつつ、in vitroの系も使い、miRNAの働きについて研究しております。

初めまして。ロックフェラー大学 Thomas Tuschl 研究室の山路剛史と申します。初めての登場なのに恐縮ですが、TRC16の感想文を投稿させていただきます。

カバーグラスを洗うやり方としては
1)硝酸や硫酸などの強酸
2)ただの洗剤
があって、プラスミド精製に例えるなら1)がセシウム、2)がキアゲンみたいなところがあるというのは前回書いた通りなのですが、そもそもの問題として、あんなに激しくシャカシャカして、傷かつかないかということなのですが、気になるので顕微鏡で覗いてみました。

最終修正日 2015年07月17日(金)

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