私の技・カイゼン術について書けと言われたが、良いネタを思いつかないので全然違うことを書くことにする。
先日東京で一般の人相手に講演する機会があった。ncRNAのことをついでに宣伝しようと考えて、廣瀬さんにイントロのパワーポイントを送ってもらった(中川さん泊さんにもお世話になった)。その中に、セントラルドグマの修正(図1)というのがあった。多数のncRNAが発見された今となってはDNA makes RNA makes Proteinというのは間違いで、DNA makes RNA often makes no Proteinが真実の姿である。うまいこというなと思って使わせてもらうことにしたが、これをきっかけにセントラルドグマのことを少し調べなおした。
長尾さんの自己紹介の中に「生命科学のバックグラウンドは染色体なのですが、本当のバックグラウンドは、パソコン少年です。」とありましたが、私も長尾さんと同じ様に、小学校2年生の時にMSXという8ビットパソコンを買ってもらって以来、かれこれ30年以上パソコンをいじり続けているオタクの一人です。大学に入って真っ先にやったことは、あこがれの秋葉原に行ってパーツを買って自作PC (DOS/V互換機)を組み上げることでした。研究室に配属されてからも、当時助手でいらっしゃった鈴木さんのMSの解析用のパソコンを、秋葉原と研究室を自転車で往復しながらセットアップしたり、研究室のメールサーバー等を運用管理したりしていました。そんな私ですが、今のところ、なぜか(?)研究そのものにはあまりコンピュータを活用できていません。専らやっていることと言えば、研究室のコンピュータまわりの環境を整えて、研究室のメンバーに便利に使ってもらうことです。特に最近はまっているのが、Google Apps Script (GAS)とSlackという無料のネットワークサービスです。