公募班として参加させて頂く岩崎由香です。
本領域では、piRNAと呼ばれる核内で転移因子などを抑制する非コード小分子RNAを対象に、非コードRNAによるエピゲノム制御の作動ダイナミクスを明らかにしたいと考えています。先の河岡さんにならって、研究に関しては別途公募班のスペースにアップさせて頂くということで、がっつり(というほどでもないですが)自己紹介したいと思います。
私は現在、慶應大学医学部で研究しています。うららかな春の時期は、実習と講義の集中授業があったり、研究室配属になった学生と一緒に研究を始めるキックオフがあったりと、学生と接する機会が多い時期です。自然と、自分自身の学生時代を思い出すことも多くなります。
これから2年間お世話になります大阪大学の河原です。私は疾患病態に関与するRNA代謝異常に興味がありますが、今回は完全に基礎的な内容です。長鎖ncRNAは、これから大いに発展する研究領域だと思いますが、現在その黎明期にあって非常に混乱しています。個々のncRNAの名称にも統一感がなく、HOTAIRやXISTくらいまでは覚えられましたが、最近の論文に出てくるncRNAは、聞いてもどんな機能だったか全く思い出せません。また、PRC2複合体などの論文を読んでいても、何の因子にどうやって結合するのかよく分からないがとりあえずncRNAが結合して、どうやって機能するのかよく分からないが結果的に転写が制御されているという消化不良を起こしそうな内容のものが非常に多い印象を受けます。何とかこのncRNAによる転写制御といった領域を整理して、できればマイクロRNAとRISCの関係のような明快な関係性と作動機序が明らかにできないかなと思ったのが応募のきっかけです。返って混迷を深める危険性もあるのですが、何とかこの領域に貢献したいと思っています。記憶に残る研究をすることがモットーですので、研究室のメンバーのテーマも個々に自由です。もし研究に参画してみたい方がおられましたらいつでもご連絡ください。それでは、よろしくお願いします。
はじめまして(?)、公募班として参加させていただくATRの河岡慎平(ちゃーりー)です、宜しくお願いします。ERATO佐藤ライブ予測プロジェクト、コンテクストバイオロジーグループのグループリーダーも務めています。僕の班では、時空間的な遺伝子発現パターンを制御するゲノム領域「エンハンサー」から転写される非コードRNA、エンハンサーRNAの研究を行います。研究の概要などは公募班のスペースにアップしていただいてので、そこに書いていないことを書きます。