北海道大学 遺伝子病制御研究所 廣瀬研究室 学振特別研究員PD
北大 廣瀬研の特別研究員の中條と申します。
パラスペックルの骨格分子であるNEAT1長鎖ncRNAが、通常のRNA抽出法ではほとんど水層に抽出されずにタンパク層にトラップされていたことを見出し、そこを出発点にした論文を最近報告することができ、中川先生から、研究が始まった経緯について書いてと依頼され、この記事を書く機会をいただきました。
新しい研究が始まる経緯を大別すると、①仮説やビジョンに立脚したプロジェクト型研究と、②偶然出くわしたことを基点としたセレンディピティ型研究に分けられると思います。 今回の私の研究は、典型的な後者ですが、そのまっただ中にいた当人にとっては、当たり前にできるはずの実験がうまくいかない状況を何とかしようともがいて、虚空に手を伸ばし続けることで糸口をつかんだ研究でした。
2017年2月5日から9日にかけて、カナダのバンフで開催されたKeystone Symposiaに参加しました、北大 廣瀬研の特別研究員の中條と申します。
今回は2つのミーティング Protein-RNA Interactions: Scale, Mechanisms, Structure and Function of Coding and Noncoding RNPs 、およびNoncoding RNAs: From Disease to Targeted Therapeuticsが共同開催され、約500名が参加しました。