• 北海道大学
  • 遺伝子病制御研究所
  • 教授

研究概要

ゲノム中には、未だ明らかにされていない機能が多く潜んでいると考えられます。それらの多くはノンコーディングRNA (ncRNA)の形で発現していますが、その機能はほとんど未知のままです。私たちはncRNAの新しい働き方とそれを支える規則性を理解することによって、新たなゲノム機能概念を打立てたいと考えています。

領域における役割

本計画研究では、ncRNA配列の中から特定の機能を担う配列や構造からなる作動エレメントを同定します。特に細胞内構造構築機能を持つアーキテクチュラルRNA (arcRNA)にフォーカスし、その作動エレメントと作動装置形成の機構解明によって、RNAを骨格とした巨大複合体形成の構築原理の理解を目指します。さらに類似のarcRNA分子をゲノムワイドに探索するための新手法を開発します。こうして同定された共通の作動エレメントを有する複数のncRNAを一括りにした新たなarcRNAタクソンの確立を目指します。

ひと言

趣味:北海道で息子と始めたトンボ採集、なかなか聴きに行けないマーラー。
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略歴

1995年名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻を中退し、名古屋大学遺伝子実験施設助手、同年理学博士を取得。1999年より米国イェール大学医学部にて博士研究員、2004年よりJSTさきがけ専任研究員及び東京医科歯科大学客員准教授、2005年より産業技術総合研究所生物情報解析研究センター(2008年より改組のためバイオメディシナル情報研究センター)研究チーム長、2013年より産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門研究グループ長、2013年9月より現職。

研究室ホームページ

http://www.igm.hokudai.ac.jp/rna