- 東京大学
- 工学系研究科
- 教授
研究概要
RNAは転写後に様々な修飾を受けて成熟し、本来の機能を発揮します。RNA修飾が担う役割としては、立体構造の安定化、RNA結合タンパク質との相互作用調節、遺伝情報の修飾と解読能の調節、細胞内局在の決定などが知られていますが、その機能と生合成過程には未解明な部分が多く残されています。私たちは、新しいRNA修飾の探索と機解析を通じ、RNA修飾が関与する生命現象を明らかにすることを目指しています。
領域における役割
本計画研究では、RNA修飾や末端構造に由来するRNAの質的な情報に焦点をあて、RNAの化学特性に基づいたncRNAケミカルタクソノミを確立することを目指します。そのために、個々のRNA分子を単離精製し、RNA修飾部位を高感度質量分析法(RNA-MS)を駆使して解析します。さらに、RNA修飾の生合成や機能を探究することにより、その生理学的意義を明らかにすることを目標とします。
ひと言
最近プールで泳いでます。
略歴
1996年3月、東京工業大学大学院生命理工学研究科、博士課程修了。博士(理学)。三菱化学(株)を経て、1997年7月、東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻助手、1999年10月、東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻講師、2004年4月、東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻助教授、2008年6月、同教授。