• 神戸大学
  • 遺伝子実験センター
  • 准教授

研究概要

真核生物のゲノムからは膨大な数のノンコーディングRNAが生産されていますが、それの多くは、生体内で何をしているのかがよくわかっていません。脳を含む中枢神経系においても新規のノンコーディングRNAが多数見つかっていることから、高等生物の示す複雑な行動や学習に、ノンコーディングRNAに深く関わっているのではないかと考える人もいます。我々は、この仮説を検討することには大きな意味があると考えています。

領域における役割

高等動物では、中枢神経系に発現する多数のノンコーディングRNAが知られています。これらの中枢神経特異的RNAは、発生あるいはニューロン特異的な機能に関与していると考えられていますが、実際にどのような役割を果たしているかについてはほとんど研究が進んでいません。我々は、遺伝学的解析に適したショウジョウバエをモデル系として、ノンコーディングRNAの機能を明らかにし、さらにはノンコーディングRNAの作動エレメントとエフェクター複合体を特定することにより、中枢神経系におけるノンコーディングRNAの動作原理を明らかにします。

ひと言

ノンコーディングRNAの分子メカニズムはわからないことだらけです。わからないことを一つずつ明らかにしていくという研究の醍醐味を味わいたい学生・ポスドクは、ぜひ御連絡下さい。苦労もしますが、得るものは大きいと思います。

略歴

1991年神戸大学理学部卒業。1996年総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻修了、博士(理学)。日本学術振興会特別研究員(国立遺伝学研究所)、ハワードヒューズ医学研究所研究員(ベイラー医科大学)、奈良先端大バイオサイエンス研究科助手、JSTさきがけ研究者、岡崎統合バイオサイエンス研究センター特任助教を経て、2011年より神戸大学遺伝子実験センター准教授(理学研究科生物学専攻准教授と兼務)

研究室ホームページ

http://www.edu.kobe-u.ac.jp/fsci-biol/faculty/kageyama.html