• 東京大学
  • 理学系研究科
  • 教授

研究概要

生殖組織ゲノムを動く遺伝子から守る機能をもつ小分子non-coding RNA「piRNA」がどのように生まれ、どのように機能を発揮するのか、その仕組みを分子レベルで明らかにすることを目標に研究をすすめています。すでに確立された分子生物学、生化学、細胞生物学的な手法のみならず、生物情報など最新の知見や技術/手法を上手く取り入れることによって研究の学際性を高めつつ効率よく目的を達成したいと考えています。

領域における役割

piRNAの前駆体に相当するnon-coding RNAは核近傍構造体Yb bodyやNuageに局在して成熟型piRNAとなりPIWIと共にトランスポゾン抑制作動装置piRISCを形成することが判っています。しかし、piRNA前駆体のYb body/Nuageへの選択的局在化機構は未だ不明であるため、piRNA前駆体のYb body/Nuageへの局在に必須な作動エレメントを同定すると共にそのnon-coding RNA局在化機構を解明します。

略歴

1984年岐阜大学農学部農芸化学科卒業 、1988年京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻修士課程修了。1994年 博士(農学)(京都大学)、2003年 博士(医学)(徳島大学)。1994年ペンシルヴァニア大学HHMI研究員、1997年JST長期海外研究員、1999年ペンシルヴァニア大学医学部生物物理学科研究員、1999年から徳島大学ゲノム機能研究センター助手を経て講師、准教授。2007年JST-CREST代表研究員、2008年慶應義塾大学医学部准教授、2012年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻教授(2014年4月から生物科学専攻)。

研究室ホームページ

http://www-siomilab.biochem.s.u-tokyo.ac.jp