- 近畿大学
- 農学部
- 教授
研究概要
XistRNAはもっとも古くから知られる長鎖ノーコンディングRNAの一つで,その機能はX染色体を覆うようにクロマチンに結合し,染色体全域にわたるヘテロクロマチン化を誘導することです.近年,これと相互作用するタンパク質が多数報告され,XistRNAの介した染色体サイレンシングの仕組みが明らかになりつつあります.私たちは,変異型XistRNAが招くX染色体不活性化の異常を調べることで,XistRNAとその相互作用因子がどのようにヘテロクロマチンを構築するのかを知りたいと考えています.
略歴
1995年北海道大学大学院理学研究科動物学専攻終了.博士(理学)1996年1月-1997年10月,英国ケンブリッジ大学博士研究員,1997年11月-1999年5月,米国マサチューセッツ総合病院心臓循環器センター博士研究員,1999年5月-2009年4月,国立遺伝学研究所人類遺伝研究部門助教,2009年5月-2014年3月,九州大学生体防御医学研究所准教授,2014年4月より現職.2002年11月-2006年3月まで,JSTさきがけ研究員を兼任.