• 京都大学
  • ウイルス研究所
  • 教授

研究概要

細胞の中ではRNAは裸ではなくタンパク質との複合体RNP(ribonucleoprotein)として存在しています。新生RNA鎖が染色体DNAから転写されるや否や種々の特異的なRNA結合タンパク質がRNA上に集合し特異的なRNPを作ります。私の研究室はRNPの生成(誕生)・品質管理(選別)・機能発現(日常)・解体(死)といった「RNPの一生」に関わる生命科学の現象を広く研究しています。

領域における役割

私は、同じRNAポリメラーゼ㈼によって転写されるmRNAとU snRNAがなぜ異なる経路で核外に輸送されるのかを以前明らかにしました。本計画研究では塩見さんの分担者として、それをさらに発展させ、mRNAと哺乳類細胞核に豊富に存在するlncRNA間の仕分け・振り分けがどのような機構でなされるのかを理解することを目指します。

ひと言

大学院生常時募集中。当研究室は京都大学大学院理学研究科に協力講座(形質発現学分科)として所属していて、修士課程または博士後期課程から研究に参加することができます。また、ポスドクも募集中。

略歴

1980年、京都大学理学部卒業。一旦企業に就職するが一大決心し大学院に入り直す。1989年、京都大学理学博士。その後、米国留学(Gunter Blobel博士、Alan Tartakoff博士)、京都大学助手(志村令郎教授)、EMBL visiting staff scientist(Iain Mattaj博士)などを経て、2001年より現職(京都大学ウイルス研究所教授)。

研究室ホームページ

http://www.biophys.kyoto-u.ac.jp/ohno.php