【計画研究7】ncRNAネオタクソノミのための大規模解析基盤の開発

本研究では、特定のncRNAタクソンに属する新規ncRNAを、大規模探索するための新しい解析戦略として、計画研究1と連携して、我が国で作成されたGFPタグ付ヒト完全長cDNAリソースとハイコンテンツ顕微鏡システムを組み合わせた、arcRNAによって構築される細胞内構造体のスクリーニング系を開発します。まず、2万種類のcDNAクローン由来タンパク質を発現させ、血清刺激や各種ストレスなどの刺激に応答した細胞内局在変化を経時的に観察します。そこで、特に細胞内で構造体を作るものに注目し、それらの構造体のRNaseへの感受性を検討することによって、arcRNAによって構築された新規細胞内構造体を同定します。

また、新しいゲノム編集技術に用いられる柑橘カイヨウ病菌由来であるTALEタンパク質の発現を至適化させたライブラリーの開発などを行い、ncRNAの局在解析やゲノム編集技術を利用した効率良いncRNA遺伝子改変動物の作製系を整備し、領域内の技術支援に役立てます。

浅原 弘嗣 (ASAHARA, Hiroshi)
  • 東京医科歯科大学
  • 医歯学総合研究科
  • 教授

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