【公募研究12】ミジンコの性決定を制御する長鎖ノンコーディングRNAの作動装置の解明

私達は、環境依存的に性が決定されるオオミジンコにおいて、オスの性決定遺伝子dsx1の上流からdsx1と同様にオス特異的に発現しdsx1を活性化するlncRNA、DAPALR (dsx1 alpha promoter associated long RNA) を発見し、その生合成とdsx1活性化メカニズムの解析を行ってきました。生合成の解析では、DAPALR にはpoly-A が付加されず、これまでに報告されていないメカニズムで3’ プロセシングを受けている可能性を見出しました。一方で、転写活性化のメカニズムの解析では、dsx1の発現を正に制御する作動エレメントを明らかにしました。本研究では、3’ プロセシングおよび転写活性化を制御する作動装置を解明し、さらにこれらが他のlncRNA でも共有されてるかを検証します。これにより、ncRNA の新しいタクソンを確立することを目指します。

加藤 泰彦 (KATO, Yasuhiko)
  • 大阪大学
  • 大学院工学研究科
  • 助教

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