【公募研究8】lincRNA/miR2118/phasiRNAの植物生殖システム

生殖期特異的に発現するイネの771種のlarge intergenic non-coding RNA (生殖lincRNA) 内には、microRNA (miR2118) が認識する共通配列, 作動エレメントが存在します。生殖lincRNAsは、miR2118切断を介してプロセシングされ、21塩基毎のsmall RNA (phasiRNAs: phased small interfering RNAs) が生成されます。植物の初期生殖細胞の発生に関する知見は乏しく、生殖lincRNA, miR2118, phasiRNAの機能等は明らかとなっていません。本研究では、現在までに作成した50系統を超える変異豊富なnon-coding RNAバリエーションイネから、生殖に重要な変異やphasiRNAを絞り込みます。さらに、選抜されたnon-coding RNA配列を基に、phasiRNAsの翻訳抑制、細胞内局在制御、生殖lincRNA制御等の検証を行い、生殖lincRNA/miR2118/phasiRNAの機能とその生殖分子制御を解明することを目的としています。

小宮 怜奈 (KOMIYA, Reina)
  • 沖縄科学技術大学院大学
  • STG
  • アソシエート

プロフィールを表示