【公募研究13】動原体機能障害で発現するノンコーディングRNAの意義

染色体の分配過程において、動原体は重要な役割を担う構造体です。この動原体が構築されるセントロメア領域には、特異的なクロマチン構造が存在すると考えられていますが、それがどのように維持され、動原体構築の基盤となる場として機能しているのかについてはまだ良く分かっていません。私たちは、動原体構築の障害(Kinetochore Defect)に伴ってセントロメアから特有な約150b のノンコーディングRNA (kdRNA)が転写される現象を見いだしました。本研究では、ニワトリDT40細胞を使用した細胞生物学的手法を主な実験系として、各種動原体タンパク質のノックアウト細胞株や染色体工学的手法により作製した人工動原体を活用して、kdRNA が転写される仕組みとその生物学的意義を明らかにすることを目的とします。

堀 哲也 (HORI, Tetsuya)
  • 大阪大学
  • 大学院生命機能研究科
  • 准教授

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