【公募研究12】lincRNAとmiR2118によるイネの新しい生殖メカニズム

本研究では、イネ生殖non-coding ncRNA (ncRNA)を軸に、生殖細胞の時空間制御を伴ったncRNAによる生殖メカニズム解明に挑みます。小宮らは、生殖期特異的に非コードゲノム領域から発現するイネの771種のlarge intergenic non-coding RNA (生殖lincRNA) を同定しています。これら生殖lincRNA内には、microRNA (miR2118) が認識する共通配列が存在し、miR2118切断を介して、最終的に、small RNAが生成されます。これら生殖lincRNAを介した生合成経路が明らかとなりましたが、生殖lincRNAやmiR2118の機能、及び、700カ所に及ぶ非コードゲノム領域からの生殖ncRNAの一斉発現のメカニズム等、中核部分は未解明です。本研究では、ゲノム編集技術を用いて多系統変異イネを作出し、生殖lincRNA/miR2118機能を解明します。さらに、生殖lincRNA相互作用因子の同定、及び、生殖lincRNA非コードゲノム領域群の三次元核内動態を解析し、生殖ncRNA-ゲノム研究による未知の植物生殖機構解明を目指します。

小宮 怜奈 (KOMIYA, Reina)
  • 沖縄科学技術大学院大学
  • STG
  • アソシエート

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