- 東京大学
- 定量生命科学研究所
- 教授
研究概要
ほとんどすべてのノンコーディングRNAは、タンパク質と相互作用し、作動装置を形成してはじめて機能します。私達は、小分子RNAをはじめとするノンコーディングRNAが、どのようにして作動装置を構築し、どのように作用することによって遺伝子発現を緻密に制御しているのか、ということに興味を持ち、生化学、生物物理学、遺伝学などを組み合わせることにより、その根本的な原理を明らかにしようとしています。
領域における役割
本計画研究では、ノンコーディングRNAとタンパク質とが作動装置を形成する分子動態を一分子レベルで解析するための技術の開発を目指します。そのためのモデルとして、小分子RNAが分子シャペロンの力を借りてArgonauteタンパク質に取り込まれてRISC (RNA-induced silencing complex)を形成する過程を試験管内で再構成し、一分子イメージングを行うことにより、RISC構築の分子動態を明らかにします。さらに、分担者である多田隈さんと共同で、ノンコーディングRNAの作動装置形成をモニターできる汎用的な技術の開発を行います。本計画研究では、ノンコーディングRNAとタンパク質とが作動装置を形成する分子動態を一分子レベルで解析するための技術の開発を目指します。そのためのモデルとして、小分子RNAが分子シャペロンの力を借りてArgonauteタンパク質に取り込まれてRISC (RNA-induced silencing complex)を形成する過程を試験管内で再構成し、一分子イメージングを行うことにより、RISC構築の分子動態を明らかにします。さらに、分担者である多田隈さんと共同で、ノンコーディングRNAの作動装置形成をモニターできる汎用的な技術の開発を行います。
ひと言
私達の研究室では一緒に研究を進めてくれる大学院生(修士・博士)や学振特別研究員を広く募集しています。五月祭初日の5月16日(土)に、オープンラボを開催しますので、ぜひ研究室に遊びに来て下さい。オープンラボ以外の日程でも、研究室見学は随時歓迎しますので、ご興味のある方はご連絡下さい。
略歴
2003年3月 東京大学工学系研究科化学生命工学専攻修了。博士(工学)。2003年4月よりマサチューセッツ州立大学医学部博士研究員を経て、2006年10月 東京大学分子細胞生物学研究所 および 東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻講師。2009年7月に同准教授、2013年2月より現職。また、2006年10月から2010年3月まで、JSTさきがけ研究員を兼任。